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あれからどうやって家に帰ってきたかよく覚えてない。

ぼーっとしてたら気づけばあの日から2日経っていて、金曜日の出来事は夢だったのではないかと思うようになっていた。

“ 俺ら月.水.金の夜19時からと日曜の昼13時から大体ここで集まってるねん。

……よかったらいつでもいいから来てみて？ “

濵田さんが誘ってくれたのはただの社交辞令かもしれない。

あの女の子を落ち着かせる為に言っただけかもしれない

もう人に迷惑をかけるのはイヤだ。

行かないでおこう、そう決めてまたベッドに潜り込んだ

……ベッドに潜り込んで布団を被っても考えるのはあの女の子の事ばかり。

どうして俺だったんだろう。ただ死.のうとしてたところを見てしまったから？

俺の手を取って走り出した時のあの子のキラキラした笑顔が脳裏に張り付く

今を全力で生きている、それが分かるような笑顔。

あんなにキラキラした笑顔を持った子は初めて見た

俺も昔は笑顔が良いとよく言われていた。

社会人になって忙しくなり、仕事がうまくいかなくようになってからは笑顔が消えた。

笑いたいのに、うまく笑えない。

無理に繕った笑顔を振りまいて、これ以上迷惑をかけないようにと空気を読んで、そうやってこの4年間生きてきた

……もし、今。

俺があのビルの地下に行けば今後何か変わる？

俺自身を、変えることができる？

昔みたいに、また心から笑うことができる？

そう思った瞬間、俺はベッドから飛び降りていた。