なにわのおんなのこ (ページ43)

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Fujiwara Joichiro side

このたった20分の間で聞いた情報量が多すぎて頭がついていかない

西「 ..........ちょっと待って、それってさ、」

『告白、されたんよ』

西「まじか」

『もうな....私、よしくんやないとあかんの。振られてもこんなに好きなんやから。気持ちに答えられへんねやったら期待なんかさせたくない』

西「そっか」

俺も振られたような気分になった

隠してたとはいえ、ずっと好きだったから

『丈くんに何も話してへんかったからびっくりしたやんな？ごめん』

藤「え、いや、びっくりしたけど、」

『仕事はちゃんとやる。私情は挟まんって決めてるから安心して』

藤「 .......なんでさ、そうやって平気なフリすんの」

『丈くん、？』

藤「辛いんやったら辛いって言え、泣きたいんやったら泣け、ここで吐き出さなどこで吐き出すん？ひとりで抱え込んでたら辛いままやろ」

『っ......なんで、.....なんでそういうこと言うん、ずっと我慢してたのに、っ』

Aはこれぐらい強く言わないと自分の気持ちを言ってくれない

それを一番わかってるからこそ

俺が聞いたらな誰が聞くねん

Aがもう正門しか見えてないのは前からわかってたことやねんから、

『つらいよ......っ、も、意味わからんし、急に私のこと避けだしたと思ったら、女の子と歩いててさ、大吾と喧嘩してた時、私と別れる気ないとか言うてたのに別れよって言われるし......っ、こんな好きやったの私だけやったんかな、』

藤「 .......つらいな、」

ちゃんと聞いたらそれはひどいものだった

正門のことやから何か理由があるんやろうけどそれでもここまでAを傷付けたことは許せなかった

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