なにわのおんなのこ (ページ32)

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『 ......えっ、あれ、』

目線の先にいたのはよしくんと知らない女の人だった

私はよしくんのご家族や従姉妹ちゃんとも会ったことがあるからよくある姉でしたとかじゃない

そういうことやったんや

だから最近帰り遅くて、ご飯もいらない、朝早く出て行ってたの？

私のことなんか興味なくなった？

すべてがスローモーションに見えて

西「見んな....っ、」

『だいご、私今日お家帰りたくない...... 』

西「俺ん家おいで。泊まってええから、」

『ありがと....っ、』

話す声が震える

いやだよ、私よしくんのことこんなに好きやのに

別れたくないよ

なんで？どうして？

私がよしくんのこといっぱい不安にさせたから？

こんなに好きやったのは私だけ？

西「ほら、入り？」

『 .......ん、おじゃまします、』

西「こっちおいで、いっぱい泣いていいから」

『 ....っふ、う、ぅう....、』

外にいる時、我慢していた涙が全部溢れた

一緒にいるだけで浮気と決めつけるのはよくないと思った

でも.....あのあと、キス、してたよね？

よしくんに触れていい女の子は私だけじゃないの？

『しばらく大吾のお家いていいかな、』

西「ええよ。Aが帰りたいって思う時まで俺が世話したる」

『ありがとう』

プルルルルル、プルルルルル、

よしくんからだった

音を消して机に置いていた携帯を裏に向けた

よしくんAちゃんいまどこ?

よしくんなんでまだ家帰ってないん

よしくんなあ心配やから返事しておねがい

よしくんAちゃん

よしくん電話でて

何件ものLINEの通知と何件もの不在着信

私のことなんかもう好きじゃないくせになんなん

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