なにわのおんなのこ (ページ20)

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西「 A 」

『大吾？どうしたん....？』

珍しく真剣な顔をしてるからびっくりする

西「また俺らになんか隠してない？」

『なにが？なんもないで？』

西「嘘つくなよ、手震えてる」

『違うよ、これは寒くて.... 』

西「なあ、無理あるって、ここ冷房効いてないで」

言いたい、言いたくない

いろんな気持ちが交差していた

西「大丈夫、俺は味方やから」

抱きしめられてそう言われて

もう限界だった

『だいご......っ、』

西「言うてみ？何があったん？」

『最近な、ストーカーされてて』

西「は？誰に？」

『わからへん。帰り道いつもつけられてて、メールとか電話してきたり、昨日はポストに手紙入れられてて、』

西「なにそれ、きもちわる」

『怖くて誰にも言えへんくて....っ、』

西「ん、大丈夫やから。正門にも言うてへんの？」

『朝言おうと思ったんやけど....心配かけたくなくて言えんくて、』

西「そっか。他のメンバーには話しといてええ？
危ない目に遭いそうな時に俺しか知らんかったら助けられへんかもしれへんし」

『 .......うん、』

西「大丈夫やって。俺らが守るから、絶対」

『ありがとう、大吾』

大吾に話したおかげで少し気が楽になった

和「え、A大丈夫なん？」

藤「あほか、なんでそんな大事なことはよ言わんねん。なんかあったらすぐ言えよ」

恭「それ怖すぎません？」

流「俺も男やから！絶対Aちゃんのこと守る」

道「守ります、全力で。Aちゃんを危険な目に遭わせるわけにいかないんで」

長「帰り誰か一緒の方がいいっすよね？僕家近いし送りましょか？」

心が温かくなった

西「じゃあ今日はとりあえず長尾と一緒に帰り？それか、正門に迎えに来てもらうか」

いつも迎えに来てなんて言わないのにおかしいって思われそうだから

とりあえず謙杜と帰ることにした

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