約束のしおり (ページ5)

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story５ページ5

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恭平side

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やっと歩き始めた俺たち

「ほんまに家こっちすか？」

『 ····· 』

「いや寝てもーてるやん、困ったな」

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俺っておかしいんかな

BARでたまたま助けた子にここまで親切にして

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俺の背中でスヤスヤ寝てる女の子

そんな姿がなんか可愛く見えて

俺は仕方なく
彼女を家に連れて帰ることにした

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1歩間違えれば犯罪だけど

見ず知らずの酔っ払い女を見捨てないで

家に連れて行くなんてイケメンすぎやろ俺

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てゆうかBARで見かけた時も思ったんやけど

この人細すぎ

「軽いなこの人、ちゃんと食ってんのかな」

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なんて独り言を言いながら彼女をおぶって

ようやく家に着いた

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彼女を俺がいつも寝てるベッドへ運ぶ

「綺麗な顔やな」

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俺女の子の理想めっちゃ高いから

滅多にドストライク！って子に出会わへんけど

久しぶりにこんな惹き込まれた気がする

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俺の事好き好きゆーてくる子なら

誰でもよかったし今まで色んな女の子と

夜を一緒に過ごしてきた

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まあ、ワンナイトラブってやつ

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1度きりの関係が丁度いい

女関係は色々適当で俺を夢中にさせる子がいない

のが悪いって思ってる

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俺の職業柄事務所にも女関係のことは

耳が痛くなるほど注意されてるねんけど

そんなん無理やろ？年頃の男の子やで？

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まあ俺は事務所に隠しながら

俺は色んな女の子と夜を過ごして

その場の雰囲気でヤって適当に満たし合ってた

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でも、この人のことは大事にしたいって

思ってしまった自分がいて

正直動揺してる

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俺はベッドで眠る彼女の顔を見ながら

そんなことを考えた

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「 ····· 調子狂うわ」

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このままじゃ手を出しちゃいそうだったから

俺はその場を離れて風呂に入った

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