２３ct ページ23
どう答えたらいいのかわからなくて。
ずっと、ほっぺたと耳とピアスのとこ。
ダイヤにやるみたいにむにむに触ってたら。
「恭平くん、私のことすっごい好きじゃんｗ」
『はぁ？』
「ごめん、ちょっと手から伝わってくるんですけど。」
なんか泣きながら笑ってる。
『触られるだけで分かるって、お前ほんまに犬みたいやな。』
ちなみに俺は自分の気持ちもわからへんけど。
でも、まぁ、触ってて気持ちいいのは確か。
『ピアス、ダイヤの飼い主だから、ダイヤモンドみたいなのしてんの？』
「これジルコニアだけどね。そう、ダイヤみたいだから。」
『似合ってる。これ好き。』
「ふふ、ありがと。でもなんかずっと耳触られてると変な気分。」
『やめる？』
「…やめないで。」
『俺、ほんまに忘れられへんかもしれんよ。』
「忘れなくていいよ。」
『お前に対する気持ちも、まだわからんよ。でも…』
「でも？」
『ちょっと胸んとこ、きゅーっとはする。』
「じゃあきっとそれは始まりの合図だよ。」
『合図、って。』
「ダイヤモンドだって、光るまではすっごい時間かかるんだよ。」
『ふはっ。なにこれ、恋の原石とか言うん？？ダサッ！』
「ヤバい！めちゃめちゃダサいね！」
２人と１匹でケラケラと笑う。
『あのさ、俺…あんまり人を、傷つけたくない。』
「うん、だろうなって思った。恭平くん怖がりだよね。」
『俺と一緒にいたら、傷つけるかもしれんよ。』
「それも恋の醍醐味って、教科書に書いてなかった？」
『んふっ、ちょっと、俺真面目に話してるんやけど！』
「私も大真面目。傷つくのが怖かったら、恋なんてしてない。」
『かっこよ。』
「ときめいた？」
『んー、ちょっと。』
目合わせたまんま。
ずっと俺が触っていたせいで。
ピアスの冷たかった石のとこ。
もう温くなってて。
「それそれ。体温を交換するみたいに、少しずつ色んなの分け合って。一緒にいる時間、笑ったり泣いたりして。多分それを恋と呼ぶんだよ。」
『じゃあ、やっぱりこれ、恋なんかな？』
「んー、磨いたら０．１カラット位にはなるんじゃない？」
『「ダサッッッッッ！！」』
笑い転げる俺たちの周りで、よくわかんないけど楽しそうだから、ってはしゃいでるダイヤ。
ワンッッッ！！
ダイヤが勢いよく俺に飛びついて、顔中舐めまわすのを。
ケラケラ笑って見てるから。
『Aもする？』
って、目を閉じさせた。
diamant/fin.
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ニコラ(プロフ) - みーさん» みーさんありがとうございます♡お話公開した後に、やたらと彼が大型犬と絡む映像やら雑誌やらが解禁になって、やっぱり大型犬と彼は愛おしくて胸がきゅーってなりますよね♡私も素直に生きていきたいですっ！ (2023年3月2日 0時) (
レス) id: 0ee7b35ff7 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラ(プロフ) - mimiさん» mimiさんこんばんは☆こちらも楽しんで貰えてすっごく嬉しいです。どうだろうな〜とハラハラしていた小心者ですｗ 生まれ変わった後のお話もちょっと考え始めています。うまく書けるかなー？のんびりお待ちいただければと思います♡ (2023年3月2日 0時) (レス) id: 0ee7b35ff7 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 早速の新作ありがとうございます！ワンチャンの顔わしゃわしゃしたり、眉間にしわ寄せたり、想像しながら読んで胸がきゅーってなりました！！！素直に自分の想いを伝えられる主人公が羨ましくもあり…笑。一気読みしちゃったのでまたじっくり読み返しします！！！ (2023年2月18日 8時) (レス) @page21 id: 2cd645aec4 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 何回も読み直すくらい大好きな作品に出会えて幸せでした♡また機会があれば楽しみにしています！ (2023年2月17日 19時) (レス) id: 8cbfa05305 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - ニコラさん、こちらのお話も素敵でした！ありがとうございます♡新たな出会いで恭平くんが幸せになれそうで嬉しかったです！でもやっぱり、生まれ変わって出会って結ばれてほしいなぁって思っちゃいます♡ (2023年2月17日 19時) (レス) id: 8cbfa05305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコラ
| 作成日時：2023年2月17日 13時
