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それから何事もなかったかのように数週間が過ぎた。
大倉さんのお店に行ってもタイミングが違うのか、避けられてるのか、会うことはなくて。
また、出会った日みたいな、薄ら寒い雨の夜。
信号の前のガードレールのとこ。
雨に濡れたまんま寄りかかる、彼を見つけた。
「傘、ないの？」
『…あぁ？？』
傘を傾けて声をかけた私を睨むようにこちらを見るから、こないだと全く違う雰囲気に、背筋がふるりとしたけれど。
私だと気が付くとすぐに、へらり、と笑った。
『お姉さんやぁ。なあに？どーしたん？』
「どうしたって言うか…風邪、引くよ？」
『別にええよ。大丈夫。風邪引いても困らへん。』
「困らないとかじゃなくて…」
『じゃあ、なあに？』
「いや、あの、」
何？と聞かれたらそれこそ困る。
だって、思わず声をかけてしまっただけなのだもの。
『ふふ？なに？俺のこと可哀想になってもうた？そういうの苦手やから辞めてぇ。』
「そんなんじゃなくて…」
ヘラヘラと笑ってるけど。
目の奥、全然笑ってなくて。
「あの、ね？今朝、スープをね？」
『んぅ？？？』
「たくさん、作ったの。」
『何のスープ？』
「鶏とキャベツと、あと、きのこ」
『ミルク味？』
「えっと、コンソメの味だけど、牛乳入れてミルクスープにも出来るし、チーズも入れられる。」
『ふうん。』
次の言葉が出てこない。
自分でも自分の気持ちが分からない。
あの、とか。
えっと、とか。
そんなことを繰り返してたら。
それまで両手の指先こすり合わせてた手。
私の傘を掴んで。
『ミルクいっぱい入れてふうふうしてくれるんやったら、鶏のスープ、食べたい。』
貼り付けたみたいな笑顔で、そう言うから。
頭の中で冷蔵庫の中の牛乳、思い浮かべて。
まだたくさん入ってるなって。
ホッとしたんだ。
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はっぱ(プロフ) - ううう・・・顔がにやけすぎていたい・・・しっかりじぶんに置き換えて楽しみました、ありがとう＾＾ (2022年12月20日 11時) (
レス) id: abf2ab0a86 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラ(プロフ) - 由希さん» 由希さんはじめまして☆大好きなんてお言葉とっても嬉しいです！！恭平くん推しなんですね♡なんであんなに彼は可愛いのでしょう？！あまりに可愛いのでついつい勢いでお話書いちゃいましたwこれからもお楽しみ頂けますように☆ (2022年11月26日 19時) (レス) id: 0426fb0722 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラ(プロフ) - れなさん» れなさんこんばんは！えーーー！！！エイトのお話も読んで下さっていたなんてすっごく嬉しいです！！では私のふざけてしまう癖もご存知のことかと思いますが、今回はよそ様にお邪魔しているのでくれぐれもふざけないようにとっても気を付けて書いている所ですw (2022年11月26日 19時) (レス) id: 0426fb0722 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - はじめまして、ニコラさんのストーリー大好きになりました!恭平くん推しなので、続きが楽しみで仕方ありません!更新楽しみにしています (2022年11月26日 17時) (レス) @page44 id: 4a86c3b00e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ニコラさん、エイトのお話からずっと拝読させていただいてます。まさか彼のお話を書いてくださるとは…！移行後も楽しみにしております。素敵なお話をありがとうございます！ (2022年11月26日 16時) (レス) @page44 id: 0a653a5e8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコラ
| 作成日時：2022年11月2日 23時
