永瀬くんのお気にいり③ (ページ45)

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☆女の子の日ページ45

永瀬side

A ｢う"あ"ー…｣

永瀬｢おわっ！びっくりしたぁ…｣

さっきまで寝てたAが腰の曲がったおばあちゃんみたいにヨボヨボって暗闇から出てくるから本気でビビった

A ｢永瀬く、抱っこぉ……｣

永瀬｢え？｣

抱っこ？あー抱っこか、抱っこね

永瀬｢はい、ちゃんと掴まってなー｣

グッと力を入れると簡単に持ち上がる身体

永瀬｢重いから嫌だって言わんのな｣

A ｢今日は抱っこの気分です…｣

永瀬｢毎日その気分やったらえーのに｣

Aを抱っこしたままソファに座る

永瀬｢甘えたい気分？｣

A ｢ん"ー…｣

永瀬｢まだ眠いんとちゃう？｣

A ｢うーん…｣

グリグリって肩におでこがあたる

永瀬｢なーにしたの？｣

A ｢女の子の日…きました｣

永瀬｢あぁ、そっか。その時期か｣

付き合ってから大体把握してきたしんどい日周期
Aは1日目と2日目の症状が重い方やと思う

永瀬｢お腹は？痛い？｣

A ｢今はあんまり痛くないです…腰の方が痛い｣

永瀬｢そっかぁ、しんどいなぁ…｣

少しでもマシになるようにって腰を優しくさする

永瀬｢今日は筋トレも、台本覚えるのもお休み。横んなってこの前Aが見たいって言ってたアニメでも見よか｣

A ｢はい…｣

永瀬｢はい、じゃあ俺掛けるもん持ってくるから待っといて｣

A ｢……だ｣

永瀬｢おーい、Aさん？｣

回されたまま離れない腕
どうしたんやろ

A ｢やだ…はなれないでっ……｣

っぶなぁ…心臓ぎゅん！！！！なったわ。止まるかと思った

永瀬｢甘えたAちゃんなのね。じゃあ一緒行くか｣

A ｢ん……｣

Aはしんどくて辛い日なのかもしれへんけど、珍しく甘えん坊になる彼女をめいいっぱい可愛がってやれるから幸せやったりする

A ｢永瀬くん、｣

永瀬｢ん？……あ、ギューってする？｣

A ｢はい…｣

ほら、かわいい