永瀬くんのお気にいり③ (ページ34)

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‪☆ドレスページ34

Aside

アカデミー賞スタンバイ裏の廊下で待ち合わせするカップルっているのかな

永瀬｢あ、いた｣

他の人に見られちゃったらどうしようとか、そんなモヤモヤ一気に消えちゃった

A ｢かっっっっ…う"ぅ……かっこいい｣

スーツに髪もしっかりセットしてる永瀬くん

国宝にも程がある

永瀬｢やーやー。かわいーね｣

たまに私を見る永瀬くんの顔が、でろでろに甘くてほんとに私の事好きなんだなって実感させられる

A ｢永瀬くんも、かっこいいですよ…｣

永瀬｢ありがと｣

じっと穴があきそうなくらい見つめられる

A ｢なんかおかしいですか……？｣

急いで出てきちゃったから髪の毛とかボサボサなっちゃってるのかな

永瀬｢んーん。別に｣

なんだったんだろうか、気になっちゃうから前髪だけちょいって直した

永瀬｢さむそーねおねーさん｣

A ｢え？｣

フワッと肩に乗ったのはジャケット

嗅ぎなれた香水の匂いがする

永瀬｢風邪ひいたら大変やろ。羽織っとき｣

A ｢え、あ、ありがとうございます｣

寒いとか考えてもなかったけど、永瀬くんの匂いに包まれるのは悪くない。むしろ心地好い

A ｢むぅ、｣

ベストの永瀬くんもかっこいいな
スタイル良すぎだし、お顔も天才

永瀬｢なーに？｣

A ｢いやなんか……ほんとにかっこいーなぁ…って｣

改めて本人に伝えるの恥ずかしい

言わなきゃ良かった、顔熱いや

A ｢っ…？永瀬くん｣

下を向いた私の頬を包み込む優しい手

ジィっと見つめられると動けなくなる

A ｢ど、したんですか…？｣

まさかこんなとこでキスしないよね？
するわけないよね？いや、永瀬くんなら有り得ちゃう

A ｢あのっ、キスはっ……｣

永瀬｢かわいい｣

A ｢え、｣

永瀬｢かわいーよ。Aも、ほんまにかわいい｣

フッて優しく微笑むのズルすぎるよ

また顔に熱が集中しちゃう

A ｢あ、りがとですっ……///////｣

ほんと、永瀬くんといると心臓もたない