永瀬くんのお気にいり③ (ページ28)

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☆冬ページ28

Aside

A 「うぅ、さむっ……」

お仕事終わり、真冬の夜はやっぱり寒い

今日は永瀬くん家に帰るのでマネさんの送迎はなし

A ｢にんじんあったかな……｣

すっかり悴んでしまった指で大好きな人に連絡する

＜お家ににんじんってありましたっけ？＞

A ｢んー…既読なったのに……なぜ｣

お買い物して帰ろうと思ってたから結構大事なことだよ永瀬くん

A ｢もー……(～🎶)わっ！！｣

追っかけでメッセージ送ろうと思ったら電話がかかってきた

A ｢もしもし、｣

永瀬｢もしもしー、仕事おつかれさん｣

A ｢ありがとうございます。にんじん見てくれました？｣

永瀬｢ごめん俺今家おらんねん｣

A ｢あ、そーなんですか。ならしょーがないです｣

永瀬｢買い物して帰る？｣

A ｢そのつもりでした｣

永瀬｢じゃあ一緒行こ｣

スマホ越しに聞こえていたはずの声がすぐ後ろで聞こえて、思わず振り返る

A ｢え、あ、なんで｣

永瀬｢んー、撮影終わってーそいえばAもこの辺やったなーって思ったから｣

｢ほっぺた赤なっとる｣って私の頬を包み込むの

登場といい表情といいやることといいイケメンすぎるんだよね永瀬くんは

A ｢あったかいです｣

永瀬｢あっためとったからなぁ｣

さっきまで冷えてた頬はあっという間に温かくなった

永瀬｢ん。行こ｣

差し出される左手を握るとギュッて握り返してくれる

A ｢永瀬くん来てからあったかくなりました｣

永瀬｢俺温熱効果とかないけど｣

A ｢心があったかくなりました｣

永瀬｢ふーん｣

あ、照れて下向いちゃった

A ｢今日シチューにしようと思ってました｣

永瀬｢まっっじか、最高｣

喜ぶ永瀬くんのお顔が可愛くて、寒いのも悪くないなって思った冬の日でした