永瀬くんのお気にいり③ (ページ20)

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‪☆お酒ページ20

Aside

シュワシュワと炭酸が弾ける音がする

ほのかにウイスキーの匂いが香ってくる

A 「美味しいんですか……ハイボールって」

永瀬「飲む？」

A 「んーっ！！」

首を横に振るとハハッて永瀬くんの笑い声

わかってるのに聞いてくるからずるいんだよなぁ

A 「良いですね、宅飲みって」

永瀬「Aのはアルコールよわよわやけどなー笑」

A 「だっ、だって！お酒、あんまり飲まないから…」

永瀬「あの時もめっちゃ酔っ払ってたしな」

あの時とは、慣れない飲みの場で私が飲みすぎてしまい記憶もないまま永瀬くんの家に流れ着いてしまったあの日の事だろうか……

A 「その節は、大変お世話になりました……」

永瀬「ハハッ笑もーあんまり外で飲むのダメな？」

A 「わかってます…ソフトドリンクしか勝たないです」

永瀬「Aは酔うとふにゃふにゃになるからなぁ」

A 「う"ぅ、覚えてないのであんまり言わないでください…」

いくら永瀬くんだったとしても付き合う前だからね？しかも何したか覚えてないし、そんなの恥ずかしいにも程がある

永瀬「わかったわかった笑」

A 「お酒怖いです……」

永瀬「誰やねんさっき宅飲み良いですねって言ったの笑」

A 「それは、宅飲みは永瀬くんがいるからです……永瀬くんがいるから安心してお酒飲めます」

永瀬「なんそれ笑」

自分でもあんまりわからないけど、永瀬くんがいると安心してお酒飲めるのはほんと

1回恥ずかしいとこ見せてるからかな

A 「私がお酒飲むのは、永瀬くんがいる時だけにします」

永瀬「ま、そーしてくれると俺もありがたい」

ゴクッとハイボールを飲み込む永瀬くんは私より大人に見えて、少しだけ羨ましくも思ってしまう