永瀬くんのお気にいり③ (ページ19)

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A 「お疲れ様です」

永瀬「ありがどー…」

今日の様子から察するに永瀬くん、相当疲れてる

お家帰ってきたら真っ先にお風呂入って汚れ落とすのに今日はソファ直行だったもん

A 「……永瀬くんの疲れをとりたいです」

私が疲れててしんどい時永瀬くんは真っ先に気づいて傍に来て癒してくれる

私もそんな永瀬くんになにか返したい

永瀬「ん"ー……ええってそんなん。こーやってくれるだけで癒されるから」

A 「じゃあせめて、私のパワーを分けます。ちょっとだけ起きてください」

永瀬「なーに」

ソファの肘掛に寄りかからせて、さっきよりも抱きしめやすくなった永瀬くんを思いっきり抱きしめた

永瀬「うおっ」

A 「いつも頑張っててえらいです永瀬くんは……ドラマとか映画とか演技のお仕事も、アイドルとしての歌とかダンスのお仕事も全部に全力でいつも応援してくれるファンの方達を思ってて……きっと永瀬くんのファンの人は幸せだと思います！」

永瀬「……あ"ー。やばいね、疲れてる時にAに会うの良くないわぁ」

A 「え……」

私、なにか嫌なことしちゃったんだろうか

A 「っ…ごめ、なさっ……」

永瀬「パワー貰いすぎて、元気になったわ」

A 「え、あ、それっていい事じゃないですか……」

永瀬「心も身体も元気になるってことー」

A 「んむっ、」

チュッて軽く口付けられて、ニヤニヤ顔が目に映る

永瀬「ありがとな」

A 「ほんとに大丈夫ですか？」

永瀬「だいじょーぶ。お風呂、入ってもえー？」

A 「あ、はい！どーぞ！！」

なんか、いつも通りの永瀬くんに戻ったのかな

少しだけ足取りも軽い気がする

永瀬「ほんまにありがとう」

A 「んっ、あ、もお！また急にする！」

永瀬「んはっ笑油断してるAが悪いからなー」

いつも通りの笑い声に少しだけほっとする

私が疲れている時、永瀬くんは私の欲しい言葉をくれる

励ましてくれる、慰めてくれる、また頑張ろうって思わせてくれる

だから私も、永瀬くんのそういう存在になれたらいいなって思ったある日の夜