永瀬くんのお気にいり③ (ページ13)

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道枝｢廉くんに聞こ。Aちゃんも行く？｣

A ｢え、｣

待って待って！！音無さんこっち来る？！

長尾｢絶対聞いといた方がええって｣

A ｢えー……永瀬さん嫌がらないかな｣

道枝｢廉くんそんな人やないから大丈夫やで｣

長尾｢そーそー。めっちゃ優しいから｣

長尾、みっちー。今度焼肉奢る

A ｢じゃー…行く｣

やばい音無さん来る。どうしよう心臓バクバクや

道枝｢れーんくーん！！いた！｣

パタパタ走ってくる顔面偏差値の高い3人組

永瀬｢おー、どした｣

平然装ってみたけど内心ドキドキ

道枝｢今大丈夫ですか？｣

永瀬｢大丈夫やでー｣

道枝｢勉強教えてもらいたくて…｣

広げられる問題用紙の問は、俺が得意なやつやった

永瀬｢あー。これなら解けるわ｣

長尾｢ほんまですか？！やっぱ永瀬くんすげー！！｣

解き方を教えてる時にチラッと音無さんの方を見る

A ｢へー……｣

自分の課題じゃないのにちゃんと聞いててえらいな

永瀬｢で、これ代入して……｣

道枝｢お、お、おー！！解ける！！解けるぞ長尾！！｣

長尾｢ちょっと待って俺まだそこまでいってない！！……どっかで間違えてるんか……｣

A ｢ここ、計算ちがうかも、｣

長尾｢あ！ほんまや！！サンキューAちゃん！！｣

｢どういたしましてー｣ってニコニコしてる

長尾とみっちーを眺めてる音無さんは聖母みたい

永瀬｢っ…！｣

そんな聖母を眺めてたら視線がこっちに向けられてバッチリ目が合ってしまった

A ｢(ペコっ)｣

会釈されただけなのに心臓がうるさい

紫耀へ、俺はすっかり音無さんにハマってしまいました