思い通りにならない彼女【煉獄杏寿郎】

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…何なんだ？
ハナコって誰？って思った瞬間に煉獄さんが私の肩を抱いてる。




そしてさっきの女性が何やら騒ぎ立て、煉獄さんと何か話す中、何が何だか分からず、驚いて呆然とする私に向かって「私のが可愛いのに！」って悪態をついて走り去って行った…。




えぇ………
そりゃ、そうでしょう………
私もそう思うよ………




『……あの………？』




杏寿郎「あぁ、急にすまないな！
だが助かった！！ やはり婚約者と聞けば去るのだな！」




『はい………？ 婚約者………？』




杏寿郎「うむ！ 先程の女性に誘われて困っていたんだが君を見つけてな！
婚約者だと言ったんだ！！！」




『何て？』




杏寿郎「だから君を婚約者と言ったんだ！」




『いや、だから何で…？！
お断りしたじゃないですか！！』




杏寿郎「俺はそれを承諾した覚えは無い」




『………』




何言ってんの、この人………
どっちかが断ったらその話しは無しでしょ…？
私は母との約束も守ったし、本も手に入れた。






それで話しは終わった筈なのに………






とんでもない男だ………
絶対に婚約者になんかならないんだから……








杏寿郎「では、提案しよう。
もしこの話しをうけてくれるなら…………」




『……え？』

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