思い通りにならない彼女【煉獄杏寿郎】

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あれから皆さんが帰った後に事件は起きた。





各々にお幸せに〜っと言われては私の良心はチクチクと痛むんだが、煉獄さんはそうでは無いらしい。




さっきまで愛想を振りまいていた癖に
鬼のような形相の煉獄さんが私の部屋に来ているではないか。





えぇ〜………
私の布団の上で腕を組んで不機嫌オーラ凄い〜………






杏寿郎「………本当に君の頭はどうなってるんだ？」





はい、失礼発言きましたー。





杏寿郎「好きな所を聞かれて何が意地悪なところだ！！
普通もっと他にあるだろう！！？
しかも訳の分からん言い回しをして誤解された俺の身にもなってみろ！」




無いから………結果、あぁなったんだけど…？




『…じゃあ何て言うのが正解だったんですか！』




杏寿郎「や、優しいとか！ 男らしいとか！！
格好良いとか！
……とにかく！ 俺の好ましい所などいくらでもあるだろう…！」




『………自分で言うの、流石ですね……。
私、そんな煉獄さんと遭遇した事無いですけどね…………

って小説の続きも気になるんで……
あ、じゃなくて…！
もう寝るんだから布団から退けてくださいよー』




杏寿郎「………退かない。 寝ないんだろう？」




…ほら見ろ、意地悪でしか無い……！！
何故、寝ないからといって部屋から出て行かない…！！
…いいもんねーっだ。



小説を何冊か手に取ると杏寿郎の隣にまたも転がった。



『じゃあお好きにどうぞ…！
私はこれ読んでから寝るのでね、邪魔しないで下さいよ？』




その言葉にまたも何故か不機嫌そうな顔をする杏寿郎にAはふと思った。




『ちなみに煉獄さんが私の好きなとこ聞かれてたら何て答えたんですか？』








その問いに杏寿郎は眉間に皺を寄せた。

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