思い通りにならない彼女【煉獄杏寿郎】

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杏寿郎「この部屋を使うと良い！！」




やってきたのは立派なお屋敷。
しかしそれは昨日行った煉獄家では無い。




『ちょっと待って下さい…！！
えっ？！ 一緒に住むって煉獄さんと二人でですか？！！！
何で？！ えっ、何で？！！
只でさえ嫌なんですけど
二人きりだなんて更に嫌なんですけど？！！！
遠慮とか無しで嫌なんですけど！！？』



杏寿郎「うん？ 何がおかしいんだ？
それにしても何度も嫌だとは失礼だな！」





分からない………
お顔の整った男の考えが全く分からない…………！！
何故ここまで念入りに婚約者になりきる必要があるの？





………………待って？
これのどこが自由なの？
どうやってこの状況で私の運命のお相手を探せるの…？
無理じゃん…！
どう考えても無理じゃんか！！！




こうなったら…
さっさと煉獄さんにお相手を見つけてもらうしかないのか…！
元からそっちのが早そうだったけども…！！



『…………分かりましたよ。
全力でお手伝いしますよ…………』
※相手探し




杏寿郎「…別に、家の事をしてもらうのに招いた訳では無いんだが。
君があまりにも俺との関わりを持とうとしないから……。

それに仮にも婚約者なのに…
いざ他の女から声をかけられても協力的では無いし……


そうだ、何より君が何を考えているのか分からん！！
だから色々と気になるんだ！！」



フンっと不貞腐れた様な素振りをしたまま杏寿郎は部屋を出て
行った。




『………きょ、協力的では無い…？
昨日もあんなに協力的だったのに…………？
帰りたい気持ちを抑えて３人で食事に行こうとしてたのに？！！！』




こんなにも自分は協力的にしているのに全否定されたAは納得がいかない。
またもヤケになり部屋に籠もったまま小説を読み漁り、
杏寿郎との同棲を始めた。

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