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「煉獄じゃねぇか!
……こんな所でナニしてたんだよ〜?
今日も任務だってのに、朝っぱらから蕎麦屋から出てくるなんてさすが炎柱様はお元気ね」
杏寿郎「…煩いぞ、宇髄!
君が思っているような事は何もない!!」
宇髄「どうだかー……
…つぅか1人?
煉獄…いくらなんでも相手残して帰る事ねぇだろ………」
早朝5時…
蕎麦屋から出た杏寿郎は任務帰りの宇髄と遭遇した。
宇髄は、また頼まれた女と居たなと思ったが、そこには杏寿郎1人。
好きでもない相手とは言え、こんな蕎麦屋に置き去りなんて酷いことを……と相手を哀れんだ。
杏寿郎「だから君が思っているような事は一切無いと言っているだろう!!
それに残されたのは俺の方だ!!」
宇髄「…は?」
あれから___
杏寿郎「本当に寝ている……
はぁ……全く理解出来ん…」
そう思いながら幸せそうに寝るAをジッと見ると、このまま置いて帰るわけにも行かないのでAが起きるまでは居ることを決めた杏寿郎も横になった。
そして気づけば杏寿郎もそのまま眠ってしまったのだ。
そこまではまだ良かったが先に目を覚ましたのはA。
時間は早朝4時……
『……寝てる。
しかも腕が私に………。
狭いし重たいと思ったよ………
掛け布団どころか敷布団すら借りてない……
こんな寝心地悪そうな状態で寝れるってどういう神経してんの、全く………。
特に掛け布団は必須でしょうよ……』
そろっと起き上がり杏寿郎が起きてないのを確認すると手紙を書き始めた__
_______
___
__
杏寿郎「………ん、俺まで寝てしまったのか……?」
人前で寝るなんて普段では考えられない杏寿郎は一瞬、今の状況が把握出来なかった。
杏寿郎「………しかも居ない……だと…?
それなのに俺は気付かずに寝ていた………?
…………嘘だろう…」
Aが帰ったことにも気付かなかった自分に、柱としての不甲斐なさを感じる中、紙切れを見つけた杏寿郎はワナワナと震えた。
“煉獄さんへ
寝心地が悪くて目が覚めましたので
お先に帰ります
私は寝心地が悪かったというのに
煉獄さんはとても整ったお顔でぐっすりでした。
腹が立つ気持ちを抑え、
掛け布団はお譲りします。
では、お疲れ様でした”
置き手紙には、そう書かれていた。
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杏(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます🥰お気遣いもとっても嬉しい😆❣️ (2022年9月4日 21時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - すごく面白くて、何度も読み返しています!更新楽しみにしています♪(無理のない範囲で!!) (2022年8月27日 22時) (レス) @page34 id: e4636b2ff9 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - クロイルカさん» 嬉しいコメント〜っっ😆❤️ (2022年8月27日 16時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - yersk0402さん» えー!めちゃ嬉しいです🥰!! 思いつき更新頑張ります😂 (2022年8月27日 11時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - まゆさん» まゆさん、いつもありがとです〜🥰 (2022年8月27日 11時) (レス) id: e14c782aeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2022年8月20日 20時