思い通りにならない彼女【煉獄杏寿郎】

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トントン___



「兄上、お茶をお持ちしましたよ」



杏寿郎「あぁ！ 千寿郎、入って来ると良い！！」



………兄上？
って事は煉獄さんの弟さん？




ま、まさか兄上同様とんでも無いのでは………？





千寿郎「失礼します。
……兄上が女性を家に招くのは初めてなので何だか緊張しますね………ふふ」



杏寿郎「な、何を言ってるんだ？！
別に家に招いたのには大した意味など無いからな！！
変な勘違いするんじゃない！」





…………せ…千寿郎くんとやら…
君はとんでもないな……………



もちろん兄上とは違う意味で………！！！



同じような顔なのに可愛い過ぎるじゃないの………！！
おかげで兄上が何か言ってたけど良く聞こえなかったわ




えー………

絶対に千寿郎くんって良い子だよね…
兄上と違って。

絶対に千寿郎くんって可愛いよね…
兄上と違って。

絶対に千寿郎くんって優しいよね…
兄上と違って。

絶対に千寿郎くんって大きくなったら格好良いよね…
兄上と違って。



もう少し………
いや、だいぶ私が若ければ…………！



…へへ、なんちゃって！










杏寿郎「…………おい、」








『あ、何でしょう…兄上とやら』









杏寿郎「俺は君の兄上でも無いし！！！
また声に出ている！！
弟で変な想像をするな！！」

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