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Youside
ホームルームが終わって軽く自由時間
前にいる京本くんは机に伏せて眠っているようだった
京本くんの背中をずっと見ていたら
誰かが私の椅子をグッと引っ張った
犯人はあいつしかいない
『なんだよ田中樹』
樹「なんで、フルネーム？笑」
『なんとなく。で、なに？』
樹はいっつも私にちょっかい出してくる
そのせいで中学生の頃は散々な思いをしたのは言うまでもない
樹のことが好きな女の子に何回呼び出されたか数え切れないわ
樹「Aさぁきょものこと苦手っしょ？」
『きょも？？』
樹『ほらお前の前の席の京本大我』
京本…大我
たいがって言うんだ。じゃなくて
『え、なんで？』
樹「だって金髪じゃん」
いや、は？
確かに昔樹に派手髪は苦手って言った記憶はあるけど
それはあくまで色の話で別に人間は関係ないんだけど
『いや、苦手じゃないわ、馬鹿か。』
樹「え、そうなの？？てっきりAは北斗みたいな真っ黒な髪の毛じゃないと嫌だと思っtt…」
そこまで言ってハッとしたように言葉を止めた
そして眉毛をこれでもかというぐらいに八の字にして
樹「…ゴメン。」
謝ってきた
『あー、全然いいって笑そんぐらい、もう気にしてないし。樹が謝んないでよ笑』
もう昔のこと
もう過去の人
樹に気を使わせているのが申し訳なかった。
だから
もう気にしてない、そう言い聞かせれば
なんとなくなるような気がして
樹に笑って見せた
きっと樹にはバレバレだったけど、何も言わずに「そっか。」の一言だけ言って
別の話題にしてくれたのは間違えなく樹の優しさからだった
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ぽ - 更新楽しみにしています！ (2022年1月17日 9時) (
レス) @page2 id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
トマ - 素敵なお話ありがとうございます。更新楽しみにしています。 (2021年12月19日 23時) (レス) @page6 id: 2a725c1299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a_tokema | 作成日時：2021年9月22日 22時
