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(ym)
‥
ぼやけた視界の中に、誰かが浮かび上がる。
よく見なくたって、分かっていた。さっきから何度も連絡寄越してきたし、ドアの向こうから何度も名前を呼ばれたし。
…最悪だ、こんな時に会うなんて。
「…やま、」
「っ、来んな…！」
逃げるようにベッドの隅に移動した俺に近付いてくる裕翔。何してんの、裕翔だってこんな強いの浴びたらきついはずなのに。
大丈夫だ、ってメール返せばよかった。
裕翔が部屋に入ってから、更に俺の中の何かが大きく疼く。鼓動は早いし、汗も垂れる。
熱い、苦しい。
アルファが、…目の前にいる。
「かえ、って…」
「やま、」
「…ゆう、と」
普段とは目の奥の様子が違う裕翔。
時々辛そうに、顔を顰める。目の前まで来た裕翔が、俺を囲むように壁に手をついた。
だめ、嫌だ、
裕翔…離れてよ。
「ごめん、こんな時に来て、っ…」
「っ、はぁ…はぁ…」
裕翔が俺の頬を撫でた途端、
俺の中の何かがぷつんと切れて、体が本能のままに動き出す。
「…裕翔っ、」
「っ…」
裕翔の首に腕を回し思い切り抱きついて、軽く放心状態になっている裕翔に、キスをする。
「っ、ん…ふ、裕翔…」
「…ん、やま、辛いよね、ごめん」
謝らないで、
今はただ、俺で感じて欲しい
裕翔と目が合う度に、ひとつの欲が溢れ出る
" 絶対、番にはならない "
そう自分から約束したはずなのに
「…っ、あ、裕翔…っ…」
噛んでほしい、と裕翔を求める自分が、
ここぞとばかりに主張してくる自分の中のオメガが、
憎くて憎くて仕方なかった。
‥
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綺(プロフ) - cさん» オメガバースをちゃんと扱うのは初めてなので至らない部分もあるかと思いますが何卒よろしくお願い致します...！！ (2020年4月18日 8時) (
レス) id: d4403408f6 (このIDを非表示/違反報告)
c - ゆとやまのオメガバースッ、、ずっと求めてました、、っすごく嬉しいし楽しみです！更新頑張ってください！いきなり失礼致しましたm(__)m (2020年4月18日 0時) (レス) id: ecbe736c3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺 | 作成日時：2020年4月15日 12時
