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(ym)
‥
平気になったはずだった。
女の人が怒鳴ってるのを見ても、子供が泣いてるのを見ても、体は何も反応しなくなったはずなのに。
呼吸が落ち着いても手の震えは一向に止まらない。
「水かなんか買ってこようか、？」
「ううん、ほんと、大丈夫だから…」
隣で裕翔が心配そうにこちらを見ている。
さっきから背中を撫でてくれて、震える手を握ってくれて、ほんとは感謝すべきはずなのに。
また戻ってきた、負の感情。
…結局、裕翔もあの人と同じ、アルファなんだよね。
" これ以上私の人生狂わさないでよ！！ "
頭の中にその言葉が浮かんだ瞬間に、一気にお腹の傷が熱くなる感覚があった。気の所為だとはわかっているんだけど、どうしても熱くて穴が開くように痛い。
俺が、あの人の人生を狂わせたんだ。
じゃあ…次は裕翔の人生を狂わせるんだろうか。
「…裕翔、…俺、…俺たち、…」
「……」
「俺たちさ、やっぱり…」
「別れないよ」
「え…？」
「絶対、別れない」
まるで俺の心を読んでいるかのように、手を握って俺の目を真剣に見つめる裕翔。
こんなにも俺のこと考えてくれてるのに、怖いのはどうして？裕翔を不幸にしそうで怖いのはどうして？
裕翔には幸せになってほしい、と心から思うのはどうして？
「…１回車戻ろっか、少し冷えてきたから」
「うん、…」
不意に繋がれた手は、情緒がめちゃくちゃな俺相手でも、当たり前のように温かかった。
‥
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綺(プロフ) - cさん» オメガバースをちゃんと扱うのは初めてなので至らない部分もあるかと思いますが何卒よろしくお願い致します...！！ (2020年4月18日 8時) (
レス) id: d4403408f6 (このIDを非表示/違反報告)
c - ゆとやまのオメガバースッ、、ずっと求めてました、、っすごく嬉しいし楽しみです！更新頑張ってください！いきなり失礼致しましたm(__)m (2020年4月18日 0時) (レス) id: ecbe736c3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺 | 作成日時：2020年4月15日 12時
