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五十四話 ページ5

「え、じゃあお腹に穴空いたんですか?!」

「内臓動かしたって伊之助みたいじゃん!」

Aの怪我のことを二人から聞いた炭治郎と善逸は叫ぶ。

「Aって怪我すんのかよ。」

伊之助は怪我なんてしないんだろうと思ってたから意外だと感じていた。

「Aは時々とんでもない怪我をする時がある。Aだから生きてんだろうけどな。」

後藤さんは昔のAの怪我を思い出しながら言う。

「なんか縫われちゃった。」

Aは縫合を終えた後普通に歩いていた。その後ろをカナヲがオロオロしながら着いてきた。

怪我したところの隊服が破れているから縫われた部分が普通に見える。

「その怪我でなんで普通に歩いてるのおお?!」

「歩けるからだよ。」

Aはそう言いながら座る。

「Aって身体柔らけェのか?」

伊之助に聞かれてAは何かをしようとしたのをカナヲが必死に止める。

「お願い、今日だけはやらないで…」

「えー、分かった。でも私は身体柔らかいよ。後は身体の関節どこでも外せるよ。」

そう言ってAは右肩を外してはめる。

「なんで柱達ってあんな恐ろしいんだろうな。」

後藤さんは少し呆れたように言った。

「…なんでだろうな。」

村田さんも同じようなトーンでAを見ながら言った。

すると廊下から激しい足音と共に部屋の襖が開いた。開けたのは義勇だ。

「……無事か?」

普通にみんなと話しているAを見て義勇はどこを怪我してるんだとAに近づく。

「無事だけど無事じゃないよ。」

Aはそう言って立ち上がる。

義勇は穴の開いた隊服の下にある傷を縫った後を見てAをすぐに座らせた。

「また開いたのか。早々何してるんだ。」

柱になったから張り切ったのだろうかと義勇は考えながらAに着替えを渡す。

「いや、冨岡…俺のミスが原因なんだよ。」

「…後藤か。ミス?」

義勇は首を傾げる。

「二体鬼がいたから一体ずつ相手してたら俺が鬼を逃してAが攻撃された…」

村田さんはAに土下座しながら言った。

「私は怒ってないのにずっとこんな感じなんだよね。」

Aは村田さんの頬を突っつきながら義勇に言う。

「なるほど。柱になって張り切り過ぎたわけではなかったのか。」

義勇の勝手な勘違いにAは首を傾げた。

「A、柱になったのか?」

伊之助が驚いた顔をしてAに言った。

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さな(プロフ) - どんさん» ありがとうございまーす! (2020年3月20日 21時) (レス) id: 0b0eb48310 (このIDを非表示/違反報告)
どん(プロフ) - 桜奈さん、泣きながら最後まで読ませて頂きました…!!本当に原作でもそうですが涙無しでは見れませんね…。鬼滅学園のお話楽しみにしています! (2020年3月20日 20時) (レス) id: 85f455c3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜奈 | 作成日時:2020年3月16日 17時

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