こゃまくんとむかしばなし ページ12
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これは俺が29歳で、Aが18の時の話。
当時高校三年生だったAは、東京に遊びに来ていた。
たまたま近くでロケをしていたとき、はじめてAに会って、ビビッと来たんだっけ。
慶一郎 ： 「 ねえ、あの子可愛い。ちょっとどこ行くか見といてよ(笑) 」
マネ ： 「 何言ってんの(笑) 」
慶一郎 ： 「 え、まじで。俺やばい。 」
そんな話をマネとコソコソしてた時、ふいにAがこっちを向いた。そして何故かモジモジして、こちらに近づいてきた。
マネ ： 「 チャンスだな♪ 」
ポンっと肩を叩いて、現場に戻っていくマネ。
慶一郎 ： 「 え、まってよ！ 」
A ： 「 あの… 」
慶一郎 ： 「 ！！ 」
A ： 「 このカフェってどこにありますか… ？ 」
……… カフェ？出されたスマホを見ると、いつもよくいくカフェの外装が。
てかこの子俺がNEWSの小山だって気づいてない感じ？
慶一郎 ： 「 あ、カフェは、ここの4階だよ。奥の階段登ってからまっすぐ行って本屋さんを左に……」
A ： 「 … 。 」
わかんないよな(笑)ここら辺の子じゃなさそうだし…。
慶一郎 ： 「 俺も着いてくよ。一緒に行こ？ 」
そう言うとぱぁっと笑顔を見せて、「ありがとうございます！ 」とお礼を言ってきた。
……… 可愛い。
二人で歩きながらいろいろさりげな〜く聞いてみる。
慶一郎 ： 「 旅行に来たの？ 」
A ： 「 はい！東京の友達に会うために富山から… 」
慶一郎 ： 「 富山！？ 遠かったでしょ…？ 」
A ： 「 いや、新幹線で3時間くらいで着くんで。 」
そこから、犬を飼っていること。弟がいると言うこと。カフェで友達と待ち合わせして、俺も知っている近場のレストランに行くということ…。色々聞いた。
慶一郎 ： 「 そういえば、俺のこと知らない？ (笑) 」
A ： 「 こ、やまさん？ 」
あら。知ってるじゃない。
慶一郎 ： 「 よかった〜！俺知られてないと思ってた(笑) 」
A ： 「 あ、最初は気づかなくて…、お話してるうちに、似てるなあって…。最初、優しそうな人で、この人なら教えてくれるかなーって感じで話しかけたんです ｣
ズッキュンバッキュン。胸がドキドキ。
カフェの目の前で、「 あ！ 」と言って走っていった。
そして向かった先には、チャラそうな男。
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作者名：koya pipi | 作成日時：2020年7月3日 21時
