むあむあ。《cn×ar》

＊ ページ35

侑李side





我ながら恥ずかしかった



大貴が浮気してるだなんて勝手な妄想しちゃって…




その後、僕達はスーパーによって食材やらなんやらを色々買って家に帰った



今は夕飯を食べてる



遅くなっちゃったから餃子は明日で、今日は肉じゃが




どこで覚えたのか、料理が上手い大貴



今日の肉じゃがも店出せるんじゃね？レベルで美味しかった




ただ1つ、気になること



大貴の様子がおかしいことに気づくのは簡単だった



なんというか、空元気というか…





侑｢大貴？｣

大｢んー？｣

侑｢なんかあった？｣





食後、皿洗いを終えた大貴に声をかけた



大貴は何も無かったかのように





大｢え、なにもないけど…｣





とサラッと返答




僕の気にしすぎだったのかな？




と思ったのもその時だけ



お風呂から出てきた大貴に突然抱きつかれた時は心臓止まるかと思った





侑｢なに、どしたの｣

大｢れ………なぃ…｣

侑｢ん？｣

大｢俺…可愛くない…｣





後ろから抱きつかれてる状態な為、どんな顔をしてるのかわからなかったけど



声が震えてるから恐らく泣いてる



振り向こうとすると拒まれた





侑｢なんで？｣

大｢高木の彼女…男だけどすっごい可愛かったの…。
俺は可愛くないから…。侑李俺なんかで満足出来んのかなって…｣





背中が濡れたのがわかった



一瞬だけ力が緩んだ隙に振り返り、大貴の肩を掴んだ




大貴は俯いちゃったけどあえて顔を上げさせずに話しかけた





侑｢可愛いから、付き合ってんだけど｣





滅多に出さない少し低めの声



大貴はハッとして顔を上げた

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