むあむあ。《cn×ar》

知らなかったこと ページ30

侑李side




大貴と付き合い始めて早くも1ヶ月が経とうとしていた



相変わらず僕は大手株式会社でいつも通り働いている



大貴は専業主婦？って感じで家で家事をやってくれてる



いつも行く時は見送ってくれるし、帰ると僕の服は全部綺麗に畳まれていて、美味しそうな夕飯もできてる



夜の方もちょくちょくやっていた




今は食後のまったり中



ふと気になったことがあった



大貴は今、僕の“彼女”



でも大貴は男なのだ



過去に“彼氏”だったことは無いのか




ちなみに自慢じゃないが、僕は高校を卒業してから何人かに告白された事がある



1人だけ付き合ったけどやっぱり納得いかず、1ヶ月で別れた




大貴はそんなことがなかったのだろうか





侑｢ねぇ、大貴？｣

大｢んー？｣

侑｢僕のこと好き？｣

大｢え、何唐突に。好きだよ。大好き｣

侑｢ふーん…｣

大｢…え、それだけ？もっと他になんかあるのかと思った｣





ゲームに夢中の大貴は画面から目は逸らさないが、ちゃんと質問に答えてくれた





侑｢じゃあ本題。
大貴ってさ、彼女いたことあるの？｣





その瞬間、大貴の手が止まった



画面には｢GAME OVER｣の文字






大｢…なんで、そんなこと聞くのさ？｣

侑｢別に。大貴今僕の彼女じゃん？でも男じゃん？｣

大｢…そうだけど｣

侑｢1度くらいそんな経験ないのかな〜って
顔も良いんだしさ｣

大｢…ぃょ｣

侑｢え？ごめん聞こえなかった｣

大｢…ないよ。俺はずっと受けだった｣





予想はしてたけどホントだったんだ…



てことは？大貴はまだ童t((





大｢女の人に告白されたことはあるよ？あるけどさ…
なんつーか…全然ときめかねぇっつーか…｣

侑｢男は？｣

大｢いや、男も全員カッコイイ、好きって思うわけじゃねぇんだよね。
だからほんと…侑李とあいつくらい。俺が好きになった人｣





少し顔を赤らめて言うもんだから



思わず頬が緩むのを必死にこらえた





大｢…てか、何恥ずかしいこと言わせてんだよ。
ゲーム終わっちゃったじゃん｣

侑｢いや、別に恥ずかしくないと思うけど｣

大｢恥ずかしいわ！25歳にもなって童(ﾋﾟｰ)だなんて…｣

侑｢ちょ、大貴制限ついちゃうから。
読者様楽しめなくなっちゃうから｣

大｢…侑李、メタい｣

侑｢仕方ないだろ。メタは正義だ｣←

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