むあむあ。《cn×ar》

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大貴side




俺らは俺がずっと行きたかったオムライス専門店に入った



俺はオーソドックスなオムライス。侑李は大根おろしの和風のやつを頼んだ




十数分後、運ばれてきたオムライスをみて写真を撮りまくる俺





大｢うまそ…｣

侑｢そんなに撮る？早く食べないと冷めちゃうよ｣





とかいう侑李はもう既に食べ始めてて



口いっぱいに詰め込む姿がリスみたいで可愛かった





侑｢食べないの？ならもーらい！｣

大｢あ、俺のオムライスゥゥゥ！！！｣

侑｢ん、んまいよ｣

大｢むぅ…侑李のももらい！｣

侑｢あ、ちょっと！｣





2人で取り合いなんかして



思い返せば高校生の時



毎日近所のソフトクリーム屋さんに寄って、2人で違う味頼んで



取り合いしながらケラケラ笑って…



楽しかったなって




あっという間に食べ終えて



｢お腹いっぱーい｣って2人で背もたれによりかかってまったり



すると侑李が





侑｢あ、大貴。ついてる｣





なんて言って俺の口の横についたケチャップを指で取って



舐めちゃうから



俺の鼓動はものすごく速くなる




なんなんだろう、これ…



昔にも…感じたことがあるような…





侑｢……き…いき…だいき！｣

大｢えっ、あっ、なに？｣

侑｢行くよ？洋服、買うんでしょ？｣





レジの方へ向かう侑李のあとを慌てて追った




いいや、気にしない気にしない



ちょっといっぱい食べすぎただけ




そう、言い聞かせた

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