むあむあ。《cn×ar》

誘惑 ページ11

侑李side




その後、大貴と僕は一緒のベッドに寝ることに



シングルベッドだから、小柄な僕達でもちょっと狭い





大｢いつぶりだろうね？ひとつのベッドで寝るの｣

侑｢さぁ？中3くらいじゃない？｣

大｢あの頃はお互い若かったな…｣

侑｢別に、今も若いでしょ｣

大｢いやー、年取ったよ俺は｣

侑｢同い年だけど｣





昔のようにテンポよく会話が弾んだ



ずっと暗かったから、少しでも元気そうなのは嬉しかった





大｢あー、なんか眠くねぇな｣

侑｢羊でも数えてれば？｣

大｢えー。侑李、しりとりしようぜ？｣

侑｢え、やだよ。僕寝るよ｣

大｢おーねーがーい！ね？｣





結局僕が折れてしりとりを始めた僕ら



十数分後、大貴は寝てしまった





侑｢…結局自分が寝ちゃってんじゃん…｣





少し不満を感じながらも寝ようとした時、大貴が寝返りをうち、向かい合う状態になった



少し聞こえる寝息。すやすやと眠るその姿はまるで5歳児そのもの




気づけば僕は大貴に顔を近づけていた





侑｢…僕の方に来ればいいのに｣





小さく呟いた声は



薄暗い部屋の中に消えていった

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