むあむあ。《cn×ar》

＊ ページ45

大貴side






侑李家帰ってきたら、LINEちょーだい





侑李からのLINEを既読だけつけて閉じた



彼は多分気づいていない



俺の気持ちに





雄｢いつまで拗ねてんの？｣





ソファで蹲る俺に呆れた声で話しかけてきた高木





大｢うっせ…｣

慧｢まぁまぁ、大ちゃんも色々あるんだよ〜｣





キッチンの方から高木に口出したのは高木の恋人である伊野尾さん



予想に反して物凄くフレンドリーで




｢え〜大ちゃん可愛い〜。食べちゃいたい｣



｢俺のことは伊野ちゃんって呼んでね？｣




と。




なんか俺の持ってた伊野尾さん…伊野ちゃんのイメージがどんどん崩壊していく気がした





雄｢てか、有岡くんも嫉妬するんだね。大人になったね｣

大｢俺もう25だし…｣

雄｢容姿は中学生だよ。知念くんからLINEあったんでしょ？スルーでいいの？｣

大｢…｣





シカトを続けていると高木はおもむろに俺のスマホを取り、なにか操作を始めた



なんか嫌な予感がして、取り上げた





大｢なにすんのさっ、…｣

雄｢別に？LINEの内容ちょこーっと見ただけ｣

大｢見んじゃねぇよ、ばか…｣





でも俺は気づかなかった




高木があの一瞬の間に



侑李のLINEのコードを読み取っていたなんて＿

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す