桜と君と僕らの嘘２ ~secret story~

行かないで ページ17

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玄「A？大丈夫？」






「………玄…樹…」









今のは



……夢？









玄「汗びっしょりかいてる、着替えた方がいいね」









玄樹の手が私の頰にそっと触れる



あぁそうだ、ここは玄樹の部屋なんだ…









「玄樹……っ」



玄「どうしたの？怖い夢でも見た？」









自分でもよくわからない不安に襲われて


怖くなって玄樹にしがみついた









「わかんない…」



玄「俺がいるから大丈夫だよ」









背中をさすってくれる手と


大丈夫って言ってくれる玄樹の声で、少しづつ夢から覚めていく








でもまだ胃の上の方がギュウッと痛むような



変な感覚









「玄樹……行かないで」



玄「大丈夫、俺は何処にもいかないよ」



「うっ…ん…」



玄「ずっとAのそばにいるよ」









きっと今の私はわけのらわからないことを言ってる





でも


どうしても不安で不安で堪らなくて






今ここにいる玄樹がどっかに行っちゃうんじゃないかって思っちゃうの









そんなはず、ないよね









玄「……」









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