後悔 ~紫耀side~ ページ33
〜紫耀side〜
優「玄樹と勇太あいつらまた先に行ったみたい」
「そう…」
朝、Aを迎えに行ってから待ち合わせの場所に行くと
優兄は少し寂しそうにそう言った
廉「また？最近ずっとそうやん、なんで？」
A「本当、なんで？」
廉とAが同時に優兄を見て
優兄が知らねーよ、って言ったら今度は俺を見る二人
理由は、わかってる
「さぁ……なんでやろな」
A「紫耀も知らないんだ」
廉「ま、別にいいけどなー」
玄樹はあれからずっと怒ったままで、最近はまともに口もきいていなかった
わかるよ、玄樹の言ってることはわかる
俺はAの気持ちに応えられないんだから優しくするべきじゃない
そんなことはわかってる
けど無理やねん
俺にはAを傷つけることなんてできない
A「優ちゃん見て見て！これ可愛いでしょ〜」
優「そんなの持ってたっけ？」
A「映画の帰りに紫耀に買って貰ったの！」
嬉しそうに、俺が買ってあげたクマのキーホルダーを見せているA
決して恋愛の対象ではないけど
俺にとってAは大事な大事な妹みたいな存在なんだ
だから、傷つけたりなんかしない
.
.
＿＿＿わたしの、せい…？＿＿
＿＿＿ちがうよ、Aのせいじゃない＿＿
＿＿＿だってわたしがいうこときいてれば…
うわあぁぁん！＿＿
＿＿＿＿A……＿＿＿
.
もうあんな泣き顔は見たくない
やっぱり、彼女なんて作るべきじゃなかったんやな…
.
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作者名：たかりな | 作成日時：2017年3月12日 21時
