桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ28)

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紫耀への想いページ28

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次の日＿＿

朝も帰りも一緒にいれないならせめてって

お弁当を持って旧校舎にやってきた

少しでも紫耀のそばにいたいんだもん

優「えっ！Aどーした？一緒に食うか？」

「うん…いい？」

いいに決まってんだろって優ちゃんは笑って私を部屋の中に入れてくれた

廉「なんや、来るなら迎え行ったのに」

久々に見た、口いっぱいにご飯を詰め込んでる廉

玄「なんだ～、俺たちが恋しくなっちゃった？」

勇「よし！俺の焼きそばパンやるぞ！」

後から購買の袋を持ってやってきた勇太と玄樹

「………紫耀…は？」

いつになっても紫耀の姿が見えない

まさか……

優「紫耀なら最近来ねーよ、カノジョと食ってんだろ」

玄「ちょ！！！優兄！！！」

優「え？…あっ…」

勇「バカ」

廉「何々？紫耀って彼女おるん？」

そっか…

お昼も彼女といるんだ

「そうなんだ…」

優「いや、違う！その……誤解すんなよ？あのな…」

優ちゃん、そんなに慌てなくても私知ってるから大丈夫だよ

廉「え、なんなん？どっち？」

「彼女、いるんだよ紫耀……」

廉「まじ？俺知らんかったー！」

玄「A知ってたの？」

「……一緒にいるとこ…見た」

明日な、なんて紫耀は言ったけど

もう一緒にいてくれないじゃん

悲しくて寂しくて紫耀に会いたくて

みんなの前なのに、溢れてくる涙を止められなかった

玄樹や勇太が慰めてくれても

紫耀じゃなきゃダメで

優ちゃんが変顔しても笑えなくて

こんなにも紫耀が好きだったんだって、皮肉にも今更気づかされてしまった

廉「……」

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