おかしな二人 ページ22
.
優「えっ、何？」
「だからー、私が入院してた時のこと教えて」
優「……教えてって、何をだよ」
「何でもいいから」
放課後の旧校舎のいつもの部屋
二年生組はまだ来なくて私と廉と優ちゃんの3人だけ
何だか無性に昔のことを知りたくて
優ちゃんを質問責めにしてる
「みんなは何で病院に来てくれなかったの？」
優「……親に行くなって言われてたから」
「何で？」
優「さぁ………うるせーからじゃねーの？」
「私さ……何で入院してたか知ってる？」
優「怪我したからだろ？」
「何で怪我したの？」
優「え……」
言葉に詰まった優ちゃんをジーッと見つめると
急に携帯を取り出してもしもし〜？とか言いながら部屋を出て行ってしまった
なんか、怪しい……
廉「何でそんなこと聞くん」
ずっとソファーで黙って漫画を読んでいた廉が口を開いた
「…知りたいんだもん」
廉「そんな昔のこと聞いてどうすんの？」
「どうもしないよ、ただ知りたいだけ」
廉「もうええやろ、優兄も困ってたやん」
困ってた？
どうして困るの？
「私………何か大事なこと忘れてる気がするの」
廉「……」
「廉は覚えてない？私が入院してた時…」
廉「もうやめろって！」
突然、声を荒げた廉
私は自分が忘れてしまっていることをただ知りたいだけなのに
どうしてそんな怖い顔するの…？
「…何で怒るの？」
廉「………」
「昔のこと聞いたら駄目なの？」
廉「しつこい」
「……っ」
何？
私、そんなにおかしいこと聞いた？
意味わかんない
廉わけわかんないよ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 644人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たかりな | 作成日時：2017年3月12日 21時
