桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ18)

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紫耀の隠し事ページ18

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ちょうど紫耀たちが来て

うまく誤魔化してくれたおかげで顕嵐くんは帰って行った

ちょっと怪しんでたけど…

勇「なぁさっきのって確かバスケ部の一年だよな？」

「うん私と同じクラスだよ、勇太知ってるの？」

勇「知ってるっつーか、イケメンだってすげー噂んなってる。女子が騒いでた」

紫「確かにイケメンやったなぁ」

顕嵐くんて二年生にも人気あるんだ、凄いな…

廉「ただのチャラ男や」

玄「そーなの？」

「そんなことないよ、バスケもうまいしクラスでも人気だし」

廉「……」

優「廉、顔が怒ってんぞ」

勇「嫉妬ってやつかな～廉くん」

廉「な、何がや！ちゃうし…」

紫「まーとりあえず誤魔化したけど、気をつけないとな」

「そうだね…」

今日は旧校舎には寄らずにみんなで早めの下校

まだ明るい帰り道を6人で歩いた

「そういえば紫耀朝いなかったよね、どうしたの？」

紫「え？」

「朝、先に学校行ったんでしょ？」

紫「ん？」

珍しいなーと思って聞いただけなのに

何故かとぼける紫耀

変なの…

玄「言っちゃえばいいじゃん」

勇「そうそう、言っちまえよ」

さっきまで後ろで騒いでいた勇太と玄樹が急に紫耀の肩を組んできて怪しい笑みを浮かべた

紫耀は慌てたように二人を追い払う

「何？なんのこと？」

紫「何でもないよ」

「何か隠してるの？」

紫「ん？あ、そーやジュースでも飲む？」

「…話そらした」

紫「何がや～、ほらジュース何がええ？」

「……」

誤魔化し続ける紫耀と後ろでニヤニヤしてる勇太と玄樹

紫耀を見ると、自販機の前でどれがいい？なんてまだ言ってて

私には教えてくれないんだって

拗ねた私は紫耀を無視して一人で歩き出した

紫「A～どこ行くん」

「……」

紫耀が隠し事なんて、なんかショック

紫「Aー？」

後ろから聞こえる紫耀の声を振り切るように早足で歩き出す

すぐそこの交差点で信号が点滅していたから

早く渡ろうと走り出した

その時

紫「Aっ！！！待て！！！」

キィーーーー！！！！！

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