桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ14)

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不機嫌2 ページ14

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顕「あっ、Aちゃん！」

試合後

アイドルみたいにファンに囲まれるバスケ部のメンバー

その中からひょいっと顔を出した顕嵐くんに小さく手を振ると、輪の外に出て私のところに走ってきた

顕「ありがとう、来てくれて」

「お疲れ様、すごい活躍だったね！」

顕「うん…………あれ？…幼馴染の？」

私の隣で無愛想にしている廉を見て驚く顕嵐くん

「なんかついて来ちゃって…」

顕「あー………どうも」

廉「………」

顕「えっと……」

廉「………」

「ちょっと廉何黙ってんのよ…」

もう～顕嵐くん困ってるじゃん…

勝手について来て勝手に不機嫌になるとか、意味わかんない

「ごめんね顕嵐くん」

顕「いや、大丈夫だけど」

廉「……向こう呼ばれてんで、早よ行ったら」

やっと口を開いたかと思ったらこのセリフ…

バスケ部のみんなが顕嵐くんを呼んでいて

顕嵐くんは仕方なく戻って行く

顕「あとで連絡するね」

「うん、…バイバイ」

帰り道

廉とは口をきかなかった

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