隣にはいつも君 2

暗闇 ページ12

なんで？






真っ暗な部屋








「電気…」




恐る恐る立ち上がって電気のスイッチのところまで歩く




パチ





あれ？





パチパチ





なんでつかないの…？









息が苦しくなってくる








ハァ…ハァ









.









その時








ガチャッ




紫「Aちゃん！？」








「れ…ん…くん」




紫「…っ」




開いたドアの向こうも真っ暗



なんなの…





ハァ…ハァ




紫「大丈夫やで、俺居るからな」




「紫耀くん…？」



紫耀くんは私の体をぎゅっと抱きしめて


背中をトントンしてくれる






「暗いよ…やだ…」





紫「俺が居るからな、大丈夫、大丈夫」







何が起きたのかわからなくて



紫耀くんにしがみついて






でも






「ママ…」







ここがどこだかわからなくなる








紫「Aちゃん？」









急に




体が軽くなったような気がした

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