プロポーズは世界一の舞台で。

6.水原一平という熱い男 ページ6

私たちが降りてくる頃には選手達が家族をグラウンドに連れて楽しそうに写真撮影会をしている。

あ！ヌートバー選手のお母様とお父様が今ヌートバー選手を見つけて嬉しそうに抱きしめている。

家族っていいな。

「ありゃ、どこだー。う〜ん。ちょっと待ってね〜一平ちゃんが見当たらないからLINEするね」

と言いながらポケットからスマホを取り出すお義母さん。

お義母さん....か笑 昔はずっと翔ママ翔ママって呼んでたのに笑

電波悪いなーと言いながらその場でぐるぐる回る翔ママ

この人運動神経抜群で元バドミントンの選手なのにたまに抜けてるんよな〜笑

「ちょ翔ママそんなことしたって電波良くならないよ笑」

「どしたのよ翔ママなんてまた急な笑」

「昔はずっとそう呼んでたんだしいいでしょー」


お義母さんという言葉に急に照れくさくなり、一平さんを探す素振りをする。


それにしても一平さんマジで見当たらない。


「Aちゃん！一平ちゃんからLINE来た来た！奥さんとこっち向かってるって！」

「一平さんの奥さんってめちゃくちゃ美人だよね〜」

「何言ってるのよ〜Aちゃん負けてないわよー！私はAちゃんの顔が1番可愛いと思うもん」

「褒めたってなにも出ませ〜ん笑」

キャハハと笑っていたら

いたー！！！！！

息を切らしながら走って来てくれた。

「いたー！！！もうやっと見つけました！改めて大谷さん慧ちゃん翔平の優勝本当におめでとうございます。翔平ならやってくれるって分かってたんで一切心配してませんでした！！！」

息切れしながらも堂々と答えてくれる一平さんは本当に心強い。

その横で一平さんの背中をさすり、息を整えるのを手伝っている一平さんの奥さん。ほんと綺麗な人だな〜。

一平さんの奥さんは本当にめちゃくちゃ美人で色白でスタイルがいい。時々一平さんが羨ましい笑

「そろそろしたらみんな点々になっていくんで、Aちゃんその時どうぞ」

右手でどうぞどうぞと促す一平さん。


え、私が行くんですか？この何台もカメラある中を？？！！

IPPEI ARE YOU CRAZY??

「発音いいやん」

ケラケラと笑う一平さんたちとガタガタ震える私。

いやこの中をただの一般人の私が行くなんて...

考えただけで脚に力が入らなくなっていく。



一平さんの言う通り数分もしないうちに人がどんどん疎らになっていく。



開けた中央にその人は私を見つめて立っていた

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