実況者♂× 実況者♀＝

実況者♀ ページ7

椅子に座るとテーブルの上にあるモニターには既にゲームのタイトル画面が映し出されている。


「タイトル画面からもうわくわくする…」


「いやヒメちゃん近寄り過ぎwww」


「へっ?」


あ…


キヨさんが言う通り、私の目の前はモニターでいっぱいだった。


そしてキヨさんの言葉にスタッフさん達は笑い出す。


「す、すみません…!!」


私はすかさずモニターから顔を離す。


「そんなに好きなんだねw」


「えっ?…あぁ、まぁそうかな、」


まぁそうかなとか言った割にはこのシリーズが大好きだったり。


シリーズ1作目を兄がプレイしていて隣でずっと見ていたけど、夏休み中に兄が友達の家に泊まった時にこっそり別データで始めてドハマりして以来全てのシリーズをプレイしている。


「そうなんだ。俺さ、発売当初から買えばよかったって後悔してんだよね〜…毎回早期限定特典付いてくるからさぁ、」


そう言いながらキヨさんは顔を顰める。


「……キヨさんごめんなさい。このシリーズめっちゃ好きです大好きです」


先程の言葉を訂正する。


「お?」


「だから、今までの特典全部持ってる…」


「!?マジで!?えーいいなーいいなー」


このシリーズの特典は毎回豪華でハズレがない。


「キヨさん、ヒメさんもうすぐ本番です!!!」


スタッフさんがそう言うと私達はハッと我に返り椅子に座り直す。


「本番5秒前ー、4、3、2…」


生放送が始まった。


「うぃーっす、どーもキヨでーす」


「こんばんは、みんなのお姫様(仮)のヒメでーす」


毎回思うけどこの挨拶どうにかならないかな。


挨拶全然決まらなくてリスナーに任せたらこれって…


私がみんなのお姫様は流石にイタイって言ったら(仮)つければー?って言われて結局これに。


「え、そんな挨拶だったの!?w」


キヨさんは口元に手を当てながら言う。


「実はねwww全然挨拶決まらなくてリスナーに任せたらこれに…w」


「マジでwww後で俺が考えてあげようか?w」


「えっ!?いいの!?wじゃあ、任せますw」


あんまり期待できないけどどんなのになるのかな()


「挨拶のことは置いておいて、〇〇の新作が発売されます!!拍手!!」


「うぇーい」


私がそう言ってキヨさんも拍手をする。


「このシリーズはですね…」


私はこのゲームの内容や特徴を説明した。


簡単に言うと、自分が選択した選択肢によってストーリー展開が変わるホラーゲーム。


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文字数の関係で→
(変なとこで終わってごめんなさい)

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