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こういう時の彼は、残酷で手厳しい。
出来たら敵に回したくないタイプに豹変する。
「瑠璃子さんが弁護士を立てるのであれば、ここからは弁護士を通して話した方がいいんじゃない？」
さっきの私と同じことを言っただけなのに、瑠璃子さんは顔面蒼白になって、急にぶるぶると震え始めた。
その震えぶりは異常なくらいで、
「大丈夫ですか？」
そう言って瑠璃子さんに近寄ろうとした私の腕を、彼は掴む。
「大丈夫だから」
「だって、瑠璃子さん妊娠中なんだよ？
体調が悪くなったんじゃない？」
「妊娠なんかしてないから、瑠璃子さんは」
彼の言葉に、応接室は水を打ったように静かになった。
…妊娠してないってどういうこと？
妊娠したふりをしてたってこと！？
「さっき、乾さんに会ったよ」
乾という言葉が出ただけで、瑠璃子さんは諦めたように目を伏せた。
「…乾さんって誰？」
恐る恐る聞いてみたら、彼はこんな状況なのに例えようのないくらい優しい目をして教えてくれた。
「乾さんは、瑠璃子さんの世話係の人
いつも彼女の傍にいて、軟禁されてた時も一緒にいたから何か知ってると思って聞いてみた」
もう瑠璃子さんは反論すらしてこない。
思えば、瑠璃子さんに会う時はいつも、少し離れた場所に控えてる人がいたっけ。
その人がきっと、乾さんって人なんだろう。
「乾さんも困ってたよ
瑠璃子さんの暴走を止めたいからって、全てを話してくれた
妊娠の事実はないってことも」
そこからはもう、ちょっとした修羅場で。
瑠璃子さんはまた泣き叫び始め、
すぐに乾さんが呼ばれて、抱きかかえられるようにして連れ帰られてしまった。
「帰ってから詳しく話す」
彼は相変わらずの仏頂面で、私の頭に手のひらを乗せて。
「迷惑かけてごめん」
って、また謝罪の言葉を口にてした。
その夜、私達はこの部屋に引っ越してきて初めて、コンビニ弁当を持ち帰って来た。
これが今日の夕食。
２人ともくたくたに疲れていたし、コンビニ弁当を食べたことがないという彼の一言で、チャレンジしてみることにした。
それに、今夜は瑠璃子さんのことで、まだ知らない事実も聞かなきゃならないから。
「悪くないかもね」
温めたハンバーグ弁当を食べながら、ようやく彼はリラックスした表情を見せた。
「今日はごめん
瑠璃子さんがAのことを責め立てたって、橋本さんから聞いた」
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りたわかめ(プロフ) - keitoさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません(T_T)一年も育休なんて、今の時代はありえないですよね。新しい慣習を作るという意味で一年もアリなんじゃないかと思いましてw (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - keitoさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません(T_T)一年も育休なんて、今の時代はありえないですよね。新しい慣習を作るという意味で一年もアリなんじゃないかと思いましてw (2021年1月3日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - ひろさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません。またのんびり更新していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年1月3日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - 待ってました！てか出遅れました。ふふ、実際にパパが１年育休取ったら、気まずくて逆に雰囲気悪くなりそうですね(￣ー￣)ﾆﾔﾘ (2020年9月8日 19時) (レス) id: 2c3e1bcaf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 待ってましたー！！！唇とマーマレード、すごく好きです(；A；)何回読んだことか！！また更新待ってます〜〜 (2020年9月7日 23時) (レス) id: 57f2f46317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りたわかめ
| 作成日時：2019年10月12日 23時
