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「それと…、瑠璃子さんを訴えようと思う
俺に薬を飲ませてそういうことをしたのなら、それは犯罪だから」
まさか彼の口から、訴えるなんて言葉が飛び出してくるとは思わなかった。
重苦しい話の割には、意外と爽やかな顔をして。
「いいの？
そんなことしたら大騒ぎになって、実家も瑠璃子さんの家も困るんじゃないの？」
「それが狙いでもある
訴訟なんか起こされたら、後々記録にも残っちゃうだろうし、向こうも示談にしてくるだろうから」
「弁護士を立てるってこと？」
「そういうことになるね」
だから、そんなにサラリと言わないでよ。
弁護士を立てるって、相当なことだよ？
「弁護士が間に入れば、親子鑑定もスムーズに行くだろうし
向こうも抵抗はできないだろ」
「渉さんは、それでいいの？」
そう尋ねたら、さっきまで余裕のあった表情が少しだけ強ばった。
私もその方法が一番いいと思うよ。
でもそんな風に、正攻法で攻めていいものなのかな。
「実は、もう話はつけてある
明日には瑠璃子さんへ、弁護士から連絡が行くことになってるから」
「そうじゃなくて、渉さんの気持ちはどうなの？
本当に自分の子どもだったら、どうする？」
「…ありえないから
でも、もしそうだとしても俺は絶対に認知はしないし、自分の子だと認めるつもりもない」
「関わるつもりは無いってこと？」
「冷たいようだけど、もし自分の遺伝子を持っていたとしても、自分の子どもだとは思えない
俺が本当に欲しいのは、Aとの子どもだけだから」
今日の彼は本当に正直だ。
普通ならそんなこと、簡単に言えないよ。
だけどそれが彼が出した答えなんだと思ったら、もう信じるしかないよね。
「わかった
渉さんの考えを尊重する」
彼は何も答えてはくれなかったけど、その横顔は安心したかのように少しだけ緩んだ。
家に帰ってきた私達は、今後のことを話し合うことにした。
その話し合いの場所を私の苦手なベランダにしたのは、余計なことを考えないため。
そろそろ冷たくなってきた夜風が、私達の髪を容赦なく揺らす。
そして、最初に口を開いたのは、彼の方だった。
「やるからには、徹底的にやろうと思ってる」
「徹底的って？」
「今後一切、俺らに関わらないように、接近禁止令を出したいほどに」
「そんなに？」
「正直…、かなり腹を立ててるんだけど、俺」
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りたわかめ(プロフ) - keitoさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません(T_T)一年も育休なんて、今の時代はありえないですよね。新しい慣習を作るという意味で一年もアリなんじゃないかと思いましてw (2021年1月3日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - keitoさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません(T_T)一年も育休なんて、今の時代はありえないですよね。新しい慣習を作るという意味で一年もアリなんじゃないかと思いましてw (2021年1月3日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - ひろさん» コメントも更新も遅くて申し訳ございません。またのんびり更新していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年1月3日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - 待ってました！てか出遅れました。ふふ、実際にパパが１年育休取ったら、気まずくて逆に雰囲気悪くなりそうですね(￣ー￣)ﾆﾔﾘ (2020年9月8日 19時) (レス) id: 2c3e1bcaf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 待ってましたー！！！唇とマーマレード、すごく好きです(；A；)何回読んだことか！！また更新待ってます〜〜 (2020年9月7日 23時) (レス) id: 57f2f46317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りたわかめ
| 作成日時：2019年10月12日 23時
