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「…わかんない」
「でも、そういうことじゃない？
俺もそんな気がしてるし
ここは自分の部屋って気がするけど、あのキッチンのドアから向こうは誰かの部屋に思える」
ほら、自分だって同じことを考えてるじゃん。
きっと私達は無意識に、この結婚の終わりを見据えて生活してるんじゃないかな。
私達の「嫌がること探し」はその夜、延々と繰り広げられた。
彼は私の寝室のクローゼットを勝手に開けたり、私の部屋でお風呂に入ったりと、傍若無人に振舞ってたけど、私はそんなのは別に気にならなかった。
私も彼の部屋の冷蔵庫を勝手に開けたし、ソファーでだらしなくポテトチップスなんか食べてみたけど、彼も特に何も言ってこない。
多分、どちらかが嫌がるまで続くんだろうなって感じ。
だけど意外なのは、私は別にプライベートを彼に荒らされることに、特に抵抗がなかったことだ。
彼はもしかしたら、こんな私の行動を我慢してるのかもしれないけど。
普段、若葉にはプライベートをさらけ出してる私だから、意外と私の許容範囲は広い。
多分、携帯の中身を見られても大丈夫なくらいに。
そして私は、とうとう勝者になってしまった。
彼の寝室には大きな扉付きの本棚があり、そこの扉に手をかけた途端に彼からストップがかかる。
「そこは無理かも」
「何で？
私の本棚だって見たくせに」
彼が嫌がる理由は何となくわかる。
本棚って、蔵書の種類でその人の思考がわかるから。
「じゃあ、許してあげる」
上から目線でそう伝えたら、今度は彼が仕掛けてくる。
もう夜も遅いのに、いきなりパスタを茹で始めた。
ガーリックの香りが部屋中に広がり、食欲が我慢できない状態にまで持って行ってから、満を持して差し出してくる。
「食べて」
不敵な笑みを浮かべながら。
「…嫌だ」
「寝る前に食べたくない？」
わかっててそういうことをするなんて、本当に彼は悪いヤツだ。
…まあ食べるけど。
黙って食べ始めたら、彼は満足げに微笑みながら、今度はビールを差し出してくる。
…寝る前に炭水化物とアルコールって！
案の定、眠くなった私は速攻で自分のベッドに潜り込んだ。
だけど彼が当然のようにこっちのベッドに入って来たことで、ようやく気付く。
…今日は私、あっちの寝室で寝るって宣言したんだった！
向こうに移動したいけど、眠くて瞼さえ開けられない私は、そのままあっさり朝まで彼の隣で眠ることになった。
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わかめ(プロフ) - Mayさん» 不器用な感じが出ててよかったです(/ω＼*)そして、新キャラ加入しました(T△T) (2019年2月10日 0時) (
レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
May(プロフ) - 切ないです、、なんて不器用な二人！秘書の人嫌な感じだけど大丈夫ですかね(>_<) (2019年2月8日 7時) (レス) id: 9190cd750e (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - かんこさん» 実は電話番号が聞きたかったんですねーwしかも聞くタイミングを完全に失ってたというwwwぼちぼち更新してますのでまた読んでやってくださいm(_ _)m (2019年1月19日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆなさん» コミュ障！まさにそんな感じです(/ω＼*)渉さんが可愛い人に変わったとか、ありがとうございますm(_ _)mまた読んでくださるとうれしいです♪ (2019年1月19日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 華子さん» はじめまして！コメントありがとうございますm(_ _)m不器用な渉さんが今後成長していけるのか、また読んでくださるとうれしいですm(_ _)m (2019年1月19日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年12月19日 23時
