We believe...

33.hk ページ34

｢ぁ、やめっ...｣


薮との行為で発見したこと。


一つ、耳が弱い。


一つ、童貞。


一つ、焦らされると喜ぶ。


一つ、中を抉るようにすると善がる。


そして一つ、羞恥に弱い。


...あはは


口ではあんなこと言って、やっぱり本当はネコじゃないか。


やーいやーい、にゃんこ。


可愛い可愛い薮にゃんこ。


俺の下でにゃんにゃん鳴いていればよいものを、どうしてわざわざ同じにゃんこに恋をしたの？


見るからにネコちゃんだよね、雄也も。


...ほんと、お馬鹿さん。


｢ひか、ね...ぅあ...っ｣


｢...ねぇ、薮。二股がダメならさ、俺と取引しない？｣


｢...っ！？｣


あー...また発見。


胸も弱いんだね。


女の子みたい。


｢取引って言っちゃうと小難しいかもしれないけれどさ。なに、簡単なことだよ。薮が俺のものになってくれるって言うなら、今まで通り大人しく雄也の友人でいる。だけど薮が断るなら...俺、雄也に何するかわからないよ。｣


｢そんな...っ冗談、｣


｢冗談？いやいや、やめてよ。雄也は俺の大切な親友なの。酷いことは出来るだけしたくない。薮がOKしてくれれば、俺は雄也と親友のままでいられる。ね、答えは決まっているでしょう？｣


｢...｣


取引、なんて平等なものじゃない。


俺の一方的な我儘。


でもこれくらい許されると思うんだよね。


俺はずっと我慢してきたんだ。


想いを伝える勇気が無かったわけじゃない。


薮の周りには常に沢山の人が居た。


薮が他から蔑まれるのが耐えられなかっただけなんだ。


だけど薮自身の想い人が雄也...同性なら、話は別。


ね、奪ったって良いでしょう？


そもそもまだ雄也は返事をしていないのだから、奪うことにもならないんじゃないかな。


｢ねぇ、薮は雄也のことを守りたいとは思わないの？薮にとって大切な子なんだよね、雄也は。｣


｢...｣


｢どうするの、薮。二股？取引？ねぇ、どっち？｣


｢...間違ってる...こんなの｣


｢そんなことは俺が一番よくわかっているよ。｣


｢...｣


｢だけどね、俺は薮が欲しいの。薮が俺のものになってくれるなら、俺はそれだけで満足。ちなみに俺のお勧めは...んー、どちらかというと二股かな。俺は愛する薮を手に入れることができるし、薮も大好きな雄也と恋人関係になれる。雄也だって薮のことが好きなんだから、みんな幸せ。...ね、どう？｣


薮は少し考える素振りをする。


それが気に入らなくて奥を抉ると、本日二回目の欲を放った。

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