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｢それでね、光くんが言ったんだ。『料理する時は食べてくれる人の笑顔を思い浮かべながら作るんだ、そうすれば必ず美味しくなるから』って。｣
｢ほぅ、光がねぇ...。｣
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フロアの掃除をしている雄也が今日あったことを俺に報告してくるのも今では日課。
一応国語の勉強のつもりだ。
｢やっぱり気持ちって、すごく大切なスパイスなんだねぇ。｣
｢そんなもんなのか...｣
もしそれが本当だとしたら、俺の料理下手はどうやって説明するというのだ。
やはりセンス人の言葉は参考にならないな。
｢今度、光くんがパスタの作り方を教えてくれるって。薮さんも一緒にやろうよ。｣
｢俺は遠慮しておくよ。｣
｢え、どうして？俺は薮さんと一緒がいい...。｣
｢マンツーマンの方が光も楽だろう。｣
｢そっか...。うん、そうだよね。じゃあ俺が作ったパスタ、薮さんにも食べてもらおう。ね、いいでしょ？｣
｢俺、にも...？｣
｢半分は弟に持って帰る。毎日コンビニのお弁当じゃ可哀想だから。｣
｢そうか...。｣
残念、雄也の手料理を楽しめるのは俺だけではなかったようだ。
味の保証は無いけれど、雄也が作ったものなら何でも美味しいに決まっている。
そもそも俺レベルの不器用じゃない限り、光が教え込めばかなりの完成度になるはずなんだ。
半分でも楽しめるなら、それで我慢するか...。
｢...ねぇ、薮さん。薮さんはどうも思わないの、俺達のこと。｣
｢俺達？雄也と弟さんのことか。｣
｢そう。｣
｢...最近、酷いのか。｣
｢ううん、別にそんなんじゃないけれど...。｣
｢俺はどうも思わないよ。確かに最初はちょっと驚いた。だけどお前と弟さんの兄弟愛がそういう形であることに偏見を持ったりはしない。｣
｢...ありがと、薮さん。｣
｢おう。不安になったらいつでも言ってこい。俺でよければな。｣
嘘だ。
こんなの真っ赤な嘘だ。
嫌に決まっているだろうが。
好きな子が本人の実の弟に毎夜抱かれている、そんなの悔しいにも程がある。
しかし奇しくも雄也がそれについてどう思っているのかが読めない。
嫌がっているのか、受け入れているのか。
もしくはそれが当たり前であることへの不安か。
それさえわかれば俺も行動できるのに。
弟の前からこいつを連れ去って俺のものにするくらい、学生時代�狡覯Ν瓩反鬚瓩蕕譴寝兇砲詫動廚い海箸覆里法�
全く掴めないんだ、雄也が。
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まなお(プロフ) - 蜂蜜色羽@最近同担に嫉妬を覚えてる。さん» そうですね、実際自分は兄弟で一番上なので、弟よりは兄目線が書きやすいので深いと言えば深い思いは込めているつもりですｗ今回はちょっとドロドロが過ぎましたね...ｗでも、こうやって物語の本質を見抜いてくださる方がいると心強いです！ありがとうございます！！！ (2018年7月10日 23時) (
レス) id: 36d920dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色羽@最近同担に嫉妬を覚えてる。(プロフ) - もう本当...複雑ですね〜、“恋は”。世界には色んな、愛の形がありますよね。それが例え、醜くても純粋なものだとしても、その人を愛している事に変わりはない...お互いがそれを望んでいるなら、私は良いと思います。素敵なお話、ありがとうございました♪ (2018年7月10日 23時) (レス) id: 31b17e5fce (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色羽@最近同担に嫉妬を覚えてる。(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅ！この作品も本当に、大好きでした！いつも思うのですが、まなお様の書かれる作品には、まなお様の深い思いが、込められているのではないかと...あ、これはあくまで、私的見解なので笑 気にしないで下さい笑 (2018年7月10日 23時) (レス) id: 31b17e5fce (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - ひかやぶ愛ingさん» そんなに！？ｗまぁ最近伊野ちゃん受けが多いからひかやぶ不足ってのは頷けるな。とりあえず期待しないで待っててねｗ (2018年7月9日 19時) (レス) id: 36d920dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ひかやぶ愛ing - やぁぁぁったぁぁぁぁぁ!!!!!ありがと!ひかやぶ(拝) (2018年7月9日 18時) (レス) id: 18cd2ba58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお | 作成日時：2018年5月22日 16時
