Troubled persen

十五話 ページ17

Aside


まだデビューして１ヶも経ってないのに




グループはバラバラになってる




ボクのせい…？



あぁ、ボクのせいだ…




楽屋を飛び出して、物置に身を縮こめる





身体が無意識にガタガタ震えてる




自分の肩を両手で掴み、震えを止めようとする




無意識に涙も零れる



あぁ、もうダメだって



これ以上泣いたら弱くなる



弱くなってどうする



独りでも生きていけるだろ



独りを怖がるな、平気だよ






『独りでも……』







･









･






平手「…成瀬…さん」



『っ？！…ひ、平手さん』



平手「……泣かないで、大丈夫」






そう言い、ボクを抱きしめてきた




その平手さんの温もりがやけに暖かくて




それがボクには気持ち悪くて




突き放してしまう




もうやめてくれ




人の心に無遠慮に踏み込むな




ボクの何が分かる




なんにも知らないのに




知って欲しくもない




知ったところで




貴女は変わるだろうか




きっと変わらない




きっと軽蔑するだろう




変な同情をするくらいなら




いっその事軽蔑して貶してくれ




もうこれ以上





ボクを壊さないでくれ






next…

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