十七話 ページ19
Aside
今日は、サイレントマジョリティーの全握
ペアは小林さん
小林「成瀬さん、今日はよろしくね」
『……はい』
馴れ馴れしい
気持ち悪い。
吐き気がする
ファン「あの、センターおめでとうございます！」
『ありがとうございます』
ファン「……」
ファン2「あのさ……元気ない？」
『いえ、もともと……こんな性格なので……』
ファン2「…そっか」
ファン3「センターおめでとう！！」
『はい、ありがとうございます』
ファン3「……やっぱり、愛想悪いよ？君」
『……』
ファン4「あんな奴気にしなくていいからね！
俺はずっと推すから！」
『ありがとう、ございます』
ファン4「がんばってね！！」
一旦休憩に入ったが
握手会中、隣では小林さんは楽しそうだった
その脳みそが羨ましい
まぁ、随分と低脳なことで。
まぁ、ボクには関係のないこと。
メンバーの誰が傷つこうが
関係ない。
私には。
関係、ないもん。
ファン5「お前、愛想悪過ぎ」
『すみません……』
ファン5「もっとニコニコ出来ないのかよ」
『…すみません』
ファン5「ﾁｯ…ブスの癖に」
傷つきもしない
もうこんな罵詈雑言なんて慣れてんだ
結局、今回の握手会の大半は
ボクの態度についての文句で埋まった
どうせ、明日になれば
ネットで根も葉もないことを書かれるんだ
ネットで言われようが
直接言われようが
結局悪口には変わらないんだから。
小林「…成瀬さん」
『どうしました？』
小林「大丈夫？」
『何故でしょう？』
小林「握手会で…酷いこと言われてたじゃん」
『嗚呼…別に気にしてないので』
小林「無理してない？」
『いいえ、そんなことはありません』
小林「でも……辛そうだよ」
『ボクが？そんな訳ありません』
小林「なら！そんな悲しそうな顔、しないでよ」
『…は？貴女には関係ありませんよね？』
小林「関係ないわけない！
……大事なメンバーなんだよ？」
『…呆れますね』
小林「っ……」
『小林さん、教えてあげます
そのしょうもない同情や
くだらない優しさは時に人を苦しめて
傷つけるということを。
優しさは人によっては凶器になりうるんです』
ボクは
間違ってないよな。
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優 - 本当にすごいです。なんだろう、言葉が出ないくらいです。泣きました。色々と考えさせられました。ありがとうございます。 (2022年4月29日 21時) (
レス) @page20 id: 9c0ba7a296 (このIDを非表示/違反報告)
みりぽん - すごい、ですね。……すごくいい作品だと思います。心に響きました。応援しています。 (2020年3月15日 1時) (レス) id: 5ba7fc14d4 (このIDを非表示/違反報告)
クラクト(プロフ) - さききさん» ありがとうございます！ますます精進致しますのでご贔屓のほど、よろしくお願い致します！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: f25e698725 (このIDを非表示/違反報告)
さきき - 新作ですね！ありがとうございます！！！応援しています。 (2019年11月24日 20時) (レス) id: 97f71203b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クラクト | 作成日時：2019年11月10日 5時
