ずっといっしょに (ページ49)

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【M】

翔くんのことが心配で、今日は交代で翔くんのことを見ることになった

と言っても、不安になってしまった和をまーとリーダーがなだめて、俺が翔くんのそばにいるって感じで、意識を飛ばしてしまった翔くん以外の全員が寝るに寝られない状況

和はまーの膝に頭をのせて、ウトウトしてるけど、急に落ち着きがなくなったりして、眠りには付けないみたい

俺が翔くんを見つけた時、「どうしよう」「見つかった」って顔をして逃げようとしたんだ
俺らのことを嫌がってる様子、というよりも、翔くん自身がここにいる価値を見いだせていないようで、またすぐにいなくなってしまうんじゃないかって不安に襲われた

翔くんが俺らのことを守ってきてくれたから、今度はどんなものからも翔くんを守りたい
その相手が家族なのか、マスコミなのか、翔くん自身なのかはわからないけど。

頭の中で翔くんのこと、これからのこと、グループのこと、いろいろ考えていたら眠れずに夜が明けていた

S「ん……んぅ」

「おきた？」

S「やっ！こないでっ！」

「翔くん潤だよ？
嫌なことしないからね」

寝起きはやっぱり誰がそばにいてもダメで、落ち着くまでにかなり時間がかかる
やだやだって言いながらどんどんベッドの端に逃げていくから、ベッドと壁の隙間をなくしておいてよかった

S「じゅ…」

「いっぱい泣いたね
ホットタオル持ってきてもらおうか」

S「ごめっ、いなくなって…」

「翔くんのことならどこにいても見つけられるからへーき」

S「ぎゅって…」

「うん。みんなリビングにいるよ」