ずっといっしょに (ページ35)

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【O】

俺らが最低限生活できるだけの荷物を残して先に引っ越したカズ、雅紀、潤から新居が少しずつ充実していく様子は聞いていた

そのことはもちろん翔くんにも話したし写真も見せたりしたけど、やっぱり自分のために何かしてもらう事になれていなさすぎる彼は、困り顔で小さく「ありがと」と言うだけだった

きっとこれから初めてがたくさんある

一緒に楽しみながらいろんな「初めて」を経験していけたらいいな

そんな思いをこめながら、最後の荷物を段ボールとボストンバッグに詰めた

A「来たよー！」

S「あ、まさ」

「まさ来たね」

A「翔ちゃん久しぶり！
一緒に新しいおうち行こう！」

N「テンション高…」

「あれ、ニノも来たの？」

N「相葉さんがドライブ付き合ってとか言うから」

A「だって一人じゃ寂しいもん」

N「翔ちゃん体調どう？」

S「ん。へーき」

N「よかった」

「あ、先に車行ってて？
最後鍵返したりしなきゃいけないからさ」

N「そうですね
じゃあ向かいのコンビニにいます」

「記者に気をつけてな」

A「大丈夫！翔ちゃんのことは必ず守るよ！」

N「不安すぎる…」

退去立ち合いと鍵の受け渡しを終えて向かいのコンビニに行くと、買い物を終えたらしい相葉ちゃんが自動ドアから出てきた
お菓子やらジュースやらツマミやらが大量に入ったコンビニ袋を嬉しそうに持っている姿は、これから友達の宅飲みする大学生のようで笑ってしまう