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【O】
「……そうか。」
O「はい
4人で出る方が騒がれてしまうと思うので会見は俺一人でやります」
「わかった
明日の朝でいいか？」
O「はい。活動は休止させてください
翔くんがどういう風に言っても、俺らが今進むことはできません」
「そう、だな」
O「会見ではあくまで今回の騒動についてだけ、活動休止は書面で出したいと思ってます」
「難しいんじゃないか？
書面だけの説明で納得してもらえると思うか？
それに会見で休止の話は避けて通れない」
O「でも、」
「満場一致で納得させるのは難しい
メディアは叩きたがるものだし、一言でも間違えれば言葉尻をとらえられる
今回は難題だな…」
こういう時、翔くんだったらどうする？
翔くんはなんて説明する？
正直に思うまま、がいいなんて思っちゃいない
一つ一つの出来事に対して多くの人を納得させる理由があって、初めて会見は成功するものだから。
O「ぜんぶ、話して、どう取られるか…」
「リスクはある。休止して戻れなくなる可能性も否めない
それでも櫻井を守るためには、正直に話すことが一番だと俺は思う」
O「翔くんだけに矛先が向かないように、何とか考えて明日の朝までに準備します
よろしくお願いします。」
「わかった」
事務所の廊下を歩いていると後輩からも先輩からも声をかけられた。
でも今の俺にいちいち説明している余裕はなくて、「明日会見で全部話す」とだけ伝えてマネージャーの車に乗り込む
「櫻井さんが目を覚ましたそうです
さっき二宮さんから連絡がありました」
O「ん、わかった」
「それと……」
O「なに？」
「マスコミが病院を割り出したって…」
O「ん、俺らのことはいいからとにかく翔くんを守らないと」
「はい」
病院に着くと、マネージャーの言葉通り、マスコミが待ち伏せしていた
裏口にもたくさんのマスコミが待ち伏せしていて通り抜けられそうにない
O「どうすんだよ……」
「あ、二宮さんから電話…
はい……はい。わかりました。」
O「なんだって？」
「地下の駐車場から職員用のエレベーターで上がっていいそうです
最上階まで上がると櫻井さんの病室に直通できるようになっているみたいです」
O「じゃあそうして」
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作者名：きー | 作成日時：2021年5月6日 1時
