１４ ページ14
【O】
N「俺も、みんなに言わなきゃいけないことがある。」
みんなでコーヒーをすすっているとニノが覚悟を決めた顔で俺らの方を向いた
O「どしたの？」
M「なに？このタイミングでやめたいとか言わないよな？」
N「それは言わない。
あのね…俺、7歳から15歳までの8年間、虐待されてた」
M「は…」
N「今はもう絶縁してるし直接何かをされることはないし、
何より、「虐待されてた子」って言うレッテルを貼られるのが嫌でずっと隠してた
ごめんなさい」
A「大ちゃんも松潤も、黙っててごめんなさい。俺も知ってた。
たまにフラッシュバックしちゃうことはあるけど、普段の生活に支障がないから言わなくていいって俺がニノに言ったの」
OM「「…」」
言葉が出てこない
こんなに一緒にいるのに、どうして知らないことばっかりなんだろう
7歳から15歳までと言えばちょうど義務教育の期間
ニノは周りに比べると少しだけ感情表現が下手だった
多感な時期に感情を押さえつけられていたとしたら、感情が出せなくなるのは当たり前だ
昔に比べればよく笑うようになったなって思っていたけど、本当によく頑張ったと思う
O「ニノ。話してくれてありがとう
驚いたけど、レッテルなんて貼らないよ。いっぱい努力してきたニノを知ってるから、そんなレッテル貼って傷つけたりしない。」
N「ん、ごめ…」
M「そういう時はありがとうだろ？
俺も、びっくりしてるけど、世界中の人間が否定しても味方になるよ
カズのこと大好きだもん」
N「ん…潤くんありがと」
M「どういたしまして」
O「雅紀も、ちゃんとニノのことを守ってくれてありがとう
俺らに黙ってた決断は、間違ってないよ」
A「うん、よかった…」
O「事務所とか警察とか病院は、翔くんがどうしたいかも聞こう
とにかく翔くんのあの傷が治らないことには収録も音楽活動もきついだろうし、俺は活動休止がいいと思ってるけど、翔くんが責任を感じる形にはしたくない」
M「翔さんが今一番忙しいし、仕事のキャンセルは難しくない？」
A「俺らが仕事減らして同行するのは？
翔ちゃんが無理しないようにっていうのと、SPとしてさ」
M「親が来るかもってこと？」
A「うん」
O「まぁ、確かにその案はアリだけど、その前に翔くんを休ませないと。
今まで放置してたから多分治りは遅いと思うよ」
N「やっぱり病院には行った方がいいんじゃない？」
A「そうだね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きー | 作成日時：2021年5月6日 1時
