つきまとい撃退法【安室透】 (ページ10)

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相談ページ10

○

「はぁ……」

「どうしたどうした？ため息なんかついて」

昼休み

お弁当を食べながらため息をつくと友達が不思議そうに聞いてきた

「はぁ…」

「えっえっ？私なんか悪いことした？」

「なんでそうなるの」

勝手に慌てる彼女を見ていう

彼女は「違うの？」と首を傾げた

「違うよ。…ねぇ、もし私がイケメンにつきまとわれてるって言ったらどうする？」

「つきまとわれて…イケメンに？」

目を丸くする彼女

そりゃそうだ。今まで彼氏もできたことない、the普通の女子が突然そんなことを聞いたからだ

いいよ。別に。貶してくれても。信じてくれないのはわかってる

「なにそれ！？警察に行かなきゃ！！」

バンッと机を叩き立ち上がった彼女

私含め、周りの生徒が彼女を見た

「ちょ、ちょっと落ち着いてよ…」

私も立ち上がり彼女の肩を押さえ宥める

「つきまといって…ストーカーでしょ？犯罪じゃん」

「そうなんだけど…おい。私のトマト勝手に食うな」

「うーーん…でもストーカーしてる奴がイケメンなんだよね……それは逆にチャンスなんじゃない？」

「無視か。……まぁ悪い気はしないんだけど、怖いんだよね」

「なにが？」

「ここ最近毎日学校の前で待ち伏せしてるし、今日なんか家にまで…うっ…思い出したら…」

「なにそれ。やばくない？警察言った方がいいよ…で、どんな人？」

お前は心配してんのか楽しんでるのかどっちなんだ

と思ったが口にはしない

そういう奴だってわかってるから。