怖い笑顔 ページ9
○
「いってきまーす」
いつもの朝
いつも通りの時間に家を出る
ただ、ひとつだけ。いつもと違うのが
「おはようございます。Aさん」
家を出ると目の前にニコニコ笑う奴がいた
「な、なんで私の家知ってんの!?」
「調査済みですよ」
ウィンクして言うがそれが怖い
「調査済みって…そういうことやめてもらえますか…怖いんですけど」
「大丈夫です。何にもやましいことなど」
「………」
ニヤニヤしながら話されても信じられないし
まさか家にまで来るなんて。この人の行動がだんだんエスカレートしていってる気がする
「学校まで送っていきますよ。僕の車で」
と指さしたのはいつもの車
「いいです。近いので」
「そうですか…」
「しゅんとしても無駄ですよ。と言うかそろそろやめてもらえますか?つきまとうの」
「嫌だと言ったら?」
彼の声が少し低くなったような気がした
「このまま酷くなるなら警察に行きます。あなたを連れて」
「警察ですかぁ…それは困りますね」
頬を掻き言う。相変わらずニコニコ笑顔のまんまだ
その笑顔がだんだん怖くなってくる
「困るんだったらやめえもらえますか……もう行きますね」
「わかりました。いってらっしゃい」
と彼は言って手を振った
(てっきりついてくると思ったけど…よかった)
少し安心して私は早歩きで学校へと向かった
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作者名:汰 | 作成日時:2018年5月11日 19時